OpenOffice Mathは、OpenOfficeファミリーのアプリケーション内で使う数学・科学表記の式を作成および編集するための数式エディタです。OpenOffice オフィススイートの構成要素として同梱されており、Microsoft Equation Editorのような他の数式ツールと同じ役割を果たします。Mathで作成した数式は、スイートで作成した文書、プレゼンテーション、スプレッドシートに埋め込むことができます。
機能とできること
Mathは、技術的な表記を組み立てるための機能に絞って設計されています。主な機能には次のようなものがあります。
- 演算子、ギリシャ文字、矢印、関係記号、アクセント記号など、幅広い数学記号への対応。
- 分数、平方根、上付き文字、下付き文字、行列、場合分けなどの基本構造。
- 解析学や離散数学で使われる、和、積分、極限、添え字付き表現のための記法。
- 文書の書体に合わせたり、サイズ、配置、間隔を調整したりするための複数のフォント・スタイル設定(フォント設定)。
- 出力と印刷:式は文書の一部として印刷でき、書き出したPDFファイルにも含められます。
使い方と利用例
Mathは、簡単なマークアップ風の入力で数式を組み立てます。利用者は編集ペインに式の要素を入力し、レンダリングされた結果をプレビュー領域で確認します。よく使う構成としては、上付き文字と下付き文字(たとえば平文入力での x^2 や a_n)、分数と根号、行列表現などがあります。エディタには頻出する記号用のパレットやテンプレートが用意されており、直接 টাইピングすることで、より複雑な数式もすばやく入力できます。完成した数式はWriter文書に挿入でき、図のように配置して、あとからサイズ変更したり編集したりすることも可能です。
歴史、開発、ライセンス
もともとはOpenOffice.orgプロジェクトの一部として始まり、プロジェクトの発展とともに、Mathはスイートの数式コンポーネントとして残りました。ソフトウェアはApache Licenseの下で公開されており、フリーソフトウェアとして配布されます。そのため、利用者や開発者は、そのライセンスに従って使用、改変、再配布できます。コミュニティの開発者や貢献者は、より広いオフィススイートのエコシステムの一部として、このエディタの保守と改善を続けています。
相互運用、代替手段、注意点
Mathで作成した数式は、OpenDocument環境での利用を想定しており、スイートで作成される文書、スライド、その他のファイル形式に埋め込むことができます。異なるオフィス系ソフト間で文書をやり取りする場合、複雑なレイアウトや書式は数式エディタごとに差が出ることがあります。互換性が必要なときは、MathMLのような形式への変換や、画像としての挿入が用いられることがあります。出版向けの組版や高度な数式組版の作業手順を選ぶ際には、LaTeXや商用の数式エディタなどの代替手段と並べてMathを比較検討する利用者も少なくありません。
実用上のヒントとしては、よく使う式は画像ではなく編集可能なオブジェクトとして保存して、見やすさと更新しやすさを保つこと、提供される記号パレットを使って入力ミスを減らすこと、そして最終出力で記号の間隔やフォントが意図どおりに表示されているかPDFを書き出して確認することが挙げられます。公式ドキュメント、ダウンロード、追加の技術情報については、上記の主要リンクからプロジェクトページやユーザーガイドを参照してください。
関連リソース:他のエディタとの比較、プロジェクトホーム、スイートのドキュメント、フォントとスタイルの注記、ライセンス本文、フリーソフトウェア情報。