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木部:構造・機能と維管束植物における役割

木部は、根から茎・葉へ水と溶解した無機養分を運ぶ維管束組織である。本記事では、細胞の種類、輸送機構、発達、ならびに生態学的・経済的な重要性を解説する。

概要

木部は維管束植物に見られる通導組織であり、からへ、水と溶解した無機養分を上方に輸送する。多くの木本種では、植物体の木材の大部分は木部から成る。木部を構成する細胞は、通常、肥厚した細胞壁を発達させ、成熟時にはしばしば死滅する。死んだ中空の細胞も機械的強度を保つため、生物学的な管に似た硬い導管として、長距離の水移動に働く。

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構造と細胞の種類

木部は、異なる役割を担う複数の細胞種からなる複合組織である。主な構成要素には以下がある。

  • 道管:被子植物では、道管要素が端と端を連ねてできる長く連続した管であり、効率的な軸方向の流れを可能にする。
  • 仮道管:先端が細くなった細長い細胞で、すべての維管束植物、特に裸子植物に見られる。水は仮道管間の壁孔を通って移動する。
  • 木部繊維:主として機械的支持を与え、木材の強度に寄与する。
  • 木部柔細胞:養分を貯蔵し、放射方向の輸送と修復を助ける生細胞である。

木部による水の移動

木部における水輸送は主に、葉の表面での蒸発と、水の凝集性・付着性の組合せによって駆動される。この仕組みは凝集力・張力説として知られる。蒸発、すなわち蒸散は葉の木部に負圧を生じさせ、重力に逆らって水を上方へ引き上げる。この過程には連続した水柱と、植物が機能的な木部の通導路を維持することが必要である。気泡による閉塞(塞栓)は流れを妨げる場合がある。蒸散そのものの役割については、蒸散を参照。

発生の観点では、木本植物の木部は維管束形成層から、若い茎と根では前形成層から分化する。細胞は成熟に伴い、しばしば木化し、一般に木材と呼ばれる耐久性のある材料をつくる。

重要性、利用と区別

木部は、植物の水分維持、無機養分の栄養、機械的支持に不可欠である。木部は、師部と対照をなす。師部は生きた組織であり、などの光合成産物を植物全体に分配する。木部要素は形成後には比較的不活性であるため、木材の主要成分となり、建築、燃料、紙の生産に利用されてきた。生態学的には、木部の性質は干ばつ耐性、成長速度、気候研究に用いられる年輪記録に影響する。

簡潔な要約と詳細な解説については、維管束植物の概要細胞壁の構造木材と用材、木部の導管の類比、根の機能茎の解剖学葉の生理学師部輸送植物の糖重力の影響蒸散の過程を参照。

関連項目

著者

AlegsaOnline.com 木部:構造・機能と維管束植物における役割

URL: https://ja.alegsaonline.com/art/109525

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