4年(IV)は、ユリウス暦では火曜日から始まる閏年であった。グレゴリオ暦では木曜日から始まる。当時は「カトゥスとサトゥルニヌスの執政の年」として知られていた。中世初期、ヨーロッパで年号の命名方法としてアノ・ドミニ暦時代が一般的になってからは、4年目と呼ばれるようになった。1世紀は4年目であった。
暦法と閏年の仕組み
ユリウス暦では、通常4年ごとに1日の閏日(2月29日)を挿入する規則があり、これにより紀元4年は閏年に当たります。ユリウス暦は紀元前46年(ローマ暦改革)に導入され、1年を365.25日として扱う単純な閏年規則が採られました。
グレゴリオ暦は1582年の暦改革で導入された改良版で、うるう年の扱いを調整して年平均日数をより正確にしています(100で割り切れる年は平年、400で割り切れる年は閏年)。そのため、過去の年を「プロレプティック(逆算して当てはめた)グレゴリオ暦」で表すと、曜日や閏年の扱いがユリウス暦と異なることがあります。紀元4年がユリウス暦で火曜日始まりの閏年であった一方、プロレクティブなグレゴリオ暦では木曜日始まりとして表されるのはこのためです。
執政官(コンスル)による年の呼称
古代ローマでは年を執政官(コンスル)の同時在職者の名前で呼ぶ慣習がありました。本文にある「カトゥスとサトゥルニヌスの執政の年」という呼称もその典型です。執政官は共和政ローマ以来の最高官職で、帝政期にも儀礼的・行政的に重要な地位として用いられました。
歴史的・文化的文脈
紀元4年は紀元1世紀の初期にあたり、西欧・地中海世界ではローマ帝国の政治的枠組みが確立していた時代です。年号表記は当時は地域や記録者によって差があり、後世に成立したアノ・ドミニ暦が普及するまで統一的な年号法は存在しませんでした。
要点まとめ
- 紀年:西暦4年(IV)。1世紀の4年目。
- 暦と曜日:ユリウス暦では火曜日始まりの閏年。プロレクティブなグレゴリオ暦では木曜日始まりと表現される。
- 呼称:当時は「カトゥスとサトゥルニヌスの執政の年」と称された(ローマの執政官名による年次表示)。
- 暦の違い:ユリウス暦とグレゴリオ暦の閏年則の違いが、過去年の曜日表記に差を生む。
この年に関する具体的な出来事や執政官の経歴などを調べる場合は、ローマの公的記録や年表、古代史の一次資料・学術的な年表解説を参照すると詳細が得られます。

