第一次世界大戦の現存する最後の退役軍人として広く認められているのは、フローレンス・グリーンさんです。彼女は連合国側の英軍に属する女性兵士で、1918年に入隊して後方支援に従事しました。公式には2012年2月4日に110歳で亡くなったと記録されています。最後に実際の戦闘に参加した退役軍人とされるのはClaude Choulesで、彼は英国の王立海軍に従軍した後、オーストラリアに渡ってオーストラリア海軍でも勤務しました。Choulesは第一次大戦での交戦経験を持つ最後の生存者と見なされ、2011年5月5日に110歳で亡くなりました。塹壕戦(西部戦線など)で実際に銃火を交えた「最後の塹壕兵」はハリー・パッチで、彼は第一次大戦の前線で戦った退役軍人として知られ、2009年7月25日に111歳でこの世を去りました。さらに、中央集権国の最後の退役軍人として知られているのは、かつてのオーストリア・ハンガリー帝国出身のフランツ・キュンストラーで、彼は2008年5月27日に107歳で亡くなりました。

主要な「最後の退役軍人」一覧(概要)

  • フローレンス・グリーンさん — 連合国側に所属した女性の在存最後の退役軍人。1918年に入隊。2012年2月4日逝去(110歳)。
  • Claude Choules — 英国王立海軍に所属し、その後オーストラリア海軍へ移った。第一次大戦の交戦に参加した最後の生存者とされる。2011年5月5日逝去(110歳)。
  • ハリー・パッチ — 西部戦線の塹壕戦を経験した最後の退役軍人の一人として広く知られる。2009年7月25日逝去(111歳)。
  • フランツ・キュンストラーオーストリア・ハンガリー出身) — 中央同盟国側の最後の在存退役軍人の一人。2008年5月27日逝去(107歳)。

参加者数と死者数(概観)

ブリタニカ百科事典の推計によれば、第一次世界大戦に参加した人の総数は約65,038,810人とされています。紛争中の軍人の死者数は約9,750,103人に上ったと推定されます(軍人死者数には戦死および戦傷や病気による死を含む)。これに加えて多数の民間人犠牲者や戦後の影響による死者があるため、戦争がもたらした人的被害はさらに大きくなります。

検証と記録についての注意

「最後の退役軍人」を決める際には、当該人物の在籍記録や入隊年月日、戦闘参加の有無などを歴史家や当局が慎重に検証します。時に誤認や重複記録が見つかることがあり、発表後に新たな資料が現れて順序が見直されることもあります。そのため「最後の生存者」に関する発表は、あくまで当時までに確認された公式・学術的記録に基づくものである点に留意してください。

上で挙げた人物はいずれも、第一次大戦という広範で複雑な歴史の「生き証人」として注目されました。個々の経歴や体験は出身国や部隊、従事した任務によって大きく異なり、それぞれの証言が戦争理解の重要な資料となっています。