Sir Robert "Bobby" William Robson CBE(1933年2月18日~2009年7月31日)は、イングランド出身の元アソシエーションサッカー選手・監督です。出身はダラム州サクリストンで、選手としては主にインサイドフォワード(攻撃的ミッドフィールダー/フォワードに近い役割)として活躍しました。クラブレベルでは約600試合に出場し、100以上のゴールを挙げました。また、イングランド代表としても活動し、20試合に出場して4ゴールを記録しています。
選手としての経歴
若年期から才能を発揮し、クラブチームでの活躍を通じて名前を知られるようになりました。得点力と創造性を兼ね備えた選手として評価され、長年にわたり安定した成績を残しました。数多くの試合経験は、その後の指導者としての基礎にもなりました。
監督としての歩み
ロブソンはクラブの監督として、まずフルハムF.C.やその後に長く指揮を執ったイプスウィッチ・タウンF.C.で手腕を発揮しました。イプスウィッチでは国内大会・欧州大会での成功を収め、クラブを名門として知られる存在に押し上げました。特に1978年のFAカップ優勝や、1981年のUEFAカップ(現UEFAヨーロッパリーグ)制覇などは代表的な成果で、当時のチーム運営と育成方針は高く評価されました。
監督としての評価を高めたロブソンは、1982年から1990年までの8年間、サッカーのイングランド代表チームの監督を務めました。在任中は若手の登用と組織的なチーム作りを進め、1990年のワールドカップでは準決勝に進出するなど、代表に新たな躍進をもたらしました(1990年ワールドカップでの準決勝進出は監督としての最大の成果の一つとしてしばしば挙げられます)。
イングランド代表監督退任後は、活動の場を海外に移し、ヨーロッパの複数のクラブで監督を務めました。ロブソンはイングランドを離れ、オランダ、ポルトガル、スペインなどヨーロッパの他のサッカーチームの監督を務め、各地で実績と経験を積み重ねました。それらの海外経験は選手育成や戦術の幅を広げるうえで重要な役割を果たしました。
1999年、ロブソンはイングランドに戻り、ニューカッスル・ユナイテッドF.C.の監督に就任しました。ニューカッスルでの指導期間中も、クラブへの影響力は大きく、多くの選手やサポーターから尊敬を集めました。
健康問題と晩年
ロブソンは生涯にわたりがんと闘いました。かつて肺がんと診断されたことがあり、その後も治療と仕事を両立させながら活動を続けました。2007年には病状が進行しているとされ、医師からは末期と診断されました。病気との闘いの中で、がん研究や治療支援の重要性を訴え、自身の経験をもとに社会貢献にも力を入れました。2009年7月31日に永眠しました。
栄誉と遺産
ロブソンは長年のサッカー界への貢献により栄典を受け、広く敬愛される存在となりました。プレーヤーとして、監督として、そして人間としての姿勢は多くの選手や指導者に影響を与えました。晩年には自身の病気経験を踏まえたチャリティ活動や研究支援にも力を注ぎ、没後もその遺志を継ぐ財団やプロジェクトが継続しています。
総評:サー・ボビー・ロブソンは、選手としての実績と監督としての数々の成功、さらに人間性と献身的な活動により、イングランドおよび国際サッカー界に長く記憶される人物です。

