Die Feen妖精たち)は、リヒャルト・ワーグナーが自らドイツ語台本を用意した3幕構成のオペラである。ワーグナーは筋をカルロ・ゴッツィの妖精物語『La donna serpente』に求め、それをロマン的で超自然的なドラマへと仕立て直した。これはワーグナーにとって最初に完成した舞台作品だが、生前には上演されず、標準的なレパートリーにも定着していない。

作曲と初期史

ワーグナーは、まだ確立した作風を模索していた初期の時期に『Die Feen』を作曲した。当時の彼は、既成の作曲家たちの影響を受けながら、オペラの形式そのものを試行錯誤していた。この作品には、若々しくも野心的な試みとして、劇的な物語の推進力と、厚みのある管弦楽法を組み合わせようとする姿勢が見られる。スコアと台本には、神話的な素材を強い感情の葛藤と結びつけようとする彼の関心が表れており、この傾向は後年の大作へとつながっていく。

音楽的性格と影響

『Die Feen』の音楽には、ドイツ・ロマン派オペラを支配していた同時代の作曲家たちの影響が刻まれている。批評家や研究者は、先行する作曲家たちの影響に加え、カール・マリア・フォン・ウェーバーの様式との近さも指摘している。同時に、ワーグナーが後にさらに発展させることになる発想の初期例も認められる。たとえば、濃密な管弦楽の響き、登場人物や観念に結びつく反復動機、そして硬直した番号制よりも、連続的に流れる音楽を志向する傾向などである。

筋立てと劇的モチーフ

このオペラの中心には、よく知られたおとぎ話の型がある。すなわち、死すべき人間が超自然的な女性に恋をし、二人の結びつきが条件や禁忌によって試され、最後には別離と試練を乗り越えて和解に至るという構図である。物語全体には、秘密、変身、救済の主題が通っている。ある人物が別の人物によって道徳的、あるいは精神的に救われるというモチーフは、ワーグナーが成熟期のオペラで繰り返し扱うことになるものでもある。

構成、上演、受容

このオペラは3幕から成り、序曲も含まれている。序曲は、ときおり演奏会で抜粋されることがある。序曲は演奏会の場では断続的に取り上げられてきたが、全曲上演はまれであり、作品全体もワーグナーの後期オペラほどの人気には達していない。舞台で演じられる機会が少ない理由としては、若書きゆえの不均整、超自然的要素の上演上の要求、そしてその後に確立したワーグナー像の歴史的重みなどが挙げられる。それでもこの作品は、作曲家の形成期の方法と野心を知る手がかりとして、研究者や演奏家にとって重要である。

遺産と注目点

  • 『Die Feen』には、ワーグナーの劇的思考と、ライトモティーフに近い技法の初期例が見られる。
  • おとぎ話的な雰囲気は、彼が後に好む神話的・超自然的主題を先取りしている。
  • 死後の上演史のために周縁的な位置にとどまってきたが、断続的な再演や録音によって再評価が促されている。
  • とりわけ序曲は、演奏会で単独演奏されることがあり、全曲が上演されない場合でも耳にする機会がある(序曲の参照)。

ワーグナーの発展をたどるうえで、『Die Feen』は彼の最初期の作曲語法を示す資料として重要である。ここには、周囲のオペラ伝統から受け継いだものと、後のより有名な作品へと結実する劇的・音楽的手法の萌芽が、同時に見て取れる。さらに読むための手がかりとしては、一般的な音楽参考資料やワーグナー初期を扱う専門研究が挙げられる(オペラ概説、作曲家略伝台本本文序曲ノート、影響の論考、ウェーバーと同時代人)。