二重星団(NGC 869・NGC 884)
ペルセウス座にある明るい散開星団のペア。NGC 869とNGC 884からなり、肉眼でも見え、地球から約7,500光年の天の川銀河内に位置する。
二重星団は、北天の星座であるペルセウス座に位置する、密接に並んだ散開星団 NGC 869 と NGC 884 を指す。h と χ(カイ)Persei とも呼ばれ、豊富な青白い恒星の中に赤色超巨星が混じる、望遠鏡や双眼鏡で見応えのある光景をつくり出す。両者を合わせると北天でもとりわけ目立つ星団の組み合わせの一つであり、暗い場所では肉眼でも確認できる。
画像ギャラリー
3 画像主な特徴
- 名称: NGC 869 と NGC 884。二重星団、または h・χ Persei としても知られる。
- 位置: ペルセウス座にあり、カシオペヤ座との境界付近にある。
- 距離: 地球から約7,500光年で、天の川銀河のかなり内側に位置する。
- 外観: 若く高温の青い星が密集し、そこに進化した赤い星やいくつかの明るい超巨星が含まれる。
- 分類: 散開星団。主に同じ分子雲から生まれた、ゆるく結びついた恒星の集まり。
両星団はいずれも天文学的には比較的若い。構成星は高温で質量の大きい星が中心で、青みがかった光を放っており、その年齢は、古い星団に典型的な数十億年ではなく、およそ1,000万年規模と考えられている。内部に明るい赤色超巨星があることは、いくつかの星がすでに主系列を離れて進化したことを示している。
歴史的には、二重星団は古代から知られており、天の川を背景にした二つの明るいかすみとして目立つため、観測者の注意を引いてきた。現代の観測では、両星団は同じ大きな恒星集団の一部に属し、互いに近接した別個の系で、より大きな分子雲の隣接した領域から形成された可能性が高いことが分かっている。これらは、星の進化、若い星団における質量分布、そして大質量星の初期の生涯を研究するうえで有用な実験室となっている。
アマチュア天文家にとっても二重星団は人気のある対象である。双眼鏡では数百個の星と二つの核が分離して見え、小型望遠鏡では個々の明るい星や色の対比がよりはっきりする。天体写真では、コンパクトな構造と色の違いが、ペルセウス座からカシオペヤ座にかけての密な星野を背景に魅力的に写るため、広視野の被写体として好まれる。観測面でも文化的にも、二重星団は北天で最も称賛される散開星団のペアの一つであり続けている。
関連項目
著者
AlegsaOnline.com 二重星団(NGC 869・NGC 884) Leandro Alegsa
URL: https://ja.alegsaonline.com/art/28631
出典
- iopscience.iop.org : iopscience.iop.org/article/10.1088/0004-637X/785/1/46/meta
- dx.doi.org : dx.doi.org/10.1086/430901