キリストの冠(Euphorbia milii):概要・歴史・利用
マダガスカル原産のトウダイグサ科の木質多肉植物で、一般にキリストの冠と呼ばれます。とげのある姿と長く咲く彩りのある苞で世界中で栽培され、文化的・歴史的な連想もあります。
概要
キリストの冠は、トウダイグサ科の木質で乾燥に強い多肉植物 Euphorbia milii の一般名である。マダガスカル原産で、とげだらけの茎と、極小の真正花を囲む、色鮮やかで長持ちする苞が観賞用として広く栽培されている。英語では Christ plant や Christ thorn とも呼ばれ、ラテンアメリカでは Corona de Cristo の名がよく使われる。
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10 画像特徴
Euphorbia milii は、鋭い棘を備えた硬い分枝茎と、皮膚や目を刺激しうる白い乳液状の樹液をもつ。目立つ部分は花びらではなく、サイアチウムと呼ばれるトウダイグサ属に典型的な小さな真正花を囲む変化した葉(苞)である。多肉植物として茎に水分を蓄え、長い乾燥期にも耐える。植物学上は、世界各地に多様な種を含む大きな属 トウダイグサ属 に分類され、多肉植物についての一般的な説明は こちら を参照できる。
歴史と文化的連想
この種は マダガスカル島 に固有で、インド洋地域やその外へと栽培が広がった。学名は、標本のヨーロッパへの導入に関わったレユニオン島の元総督バロン・ミリウスにちなむ (レユニオン)。史料には、収集家を通じて 1821年にフランスへ導入されたことが記されている (1821年)。このとげのある低木がイエスにかぶせられた茨の冠と結びつけられる伝承や言い伝えは古く、一部では古代に中東の地域へ伝わったとする見方もある 古代に。こうした連想は、この植物の通俗的なイメージの一部となっている (キリストの冠の伝説)。
栽培・利用・重要性
キリストの冠は、暑さや手入れ不足に強く、しかも長期間花を楽しめることから、庭園や鉢植えとして重宝される。挿し木で増やされ、よく排水する土と日当たりのよい場所を好む。主な用途は次のとおりである。
- 観賞用の植栽やパティオ向けの植物。
- とげのある茎が動物や侵入者を避けさせる、生け垣や境界植栽。
- 少ない水で育つため、ロックガーデンやゼリスケープの素材。
管理は難しくないが、樹液に触れないようにし、子どもやペットがとげで傷つかない場所に置く際は注意が必要である。
注目すべき点と区別
一般にはとげのある低木と呼ばれるが、Euphorbia milii はバラ科のような真正の棘をもつ植物とは異なり、鋭い突起は変化した茎である。乳液には多くのトウダイグサ属植物に共通する刺激性成分が含まれるため、取り扱いには手袋が推奨される。園芸では、苞の色や株姿の詰まり方が異なる多くの栽培品種が作出されており、世界的な人気につながっている。
関連項目
著者
AlegsaOnline.com キリストの冠(Euphorbia milii):概要・歴史・利用 Leandro Alegsa
URL: https://ja.alegsaonline.com/art/32539