オトギリソウ科は、小型から中型の鮮やかな色をしたカエルの仲間です。19、250種以上が知られており、多くはサハラ以南のアフリカに分布します。一部はマダガスカルやインド洋の島嶼にも分布しています。

形態と大きさ

体長は種によって幅があり、おおよそ1.5cmから8cm程度です。多くの種は滑らかで光沢のある皮膚をもち、しばしば鮮やかな斑紋や性差に基づく色の違いを示します。その皮膚の光沢はまるでエナメルのように見えることもあります。趾には吸盤状の趾盤を持つ種が多く、樹上生活に適した形態をしていますが、趾の形や水掻きの発達は種ごとに異なります。

生態と行動

ほとんどの種は樹上性で、葉や茎に止まって生活します。ただし、すべてが樹上性というわけではなく、地上性の生活様式をとる種もあります。たとえば、Kassina属の数種は跳躍で移動するのではなく、歩行や小走り(「ランニング」)で移動することで知られ、これらは陸上での活動が目立ちます。 食性は主に昆虫類を中心とした肉食ですが、種によっては範囲が広く、軟体動物(カタツムリなど)を捕食する報告があるものや、他の両生類の卵を摂食することが観察されている種もあります(例:Tornierellaや、Afrixalus fornasiniiなど)。個々の種の習性や餌資源は、生息環境に大きく依存します。

繁殖

繁殖は一般に雨季の開始と同期して始まり、オスは水辺や流水近くの植生などにおいてさえずり(コーリング)でメスを誘います。繁殖様式は多様で、ほとんどの種は水中または水面近くに卵を産み、卵から孵化した幼生は水中で成長します。中には葉の裏側に卵を産み付け、葉を折り畳んで卵塊を保護するような特殊な産卵様式をとる種(例:Afrixalus属の葉折り産卵)もあります。ほとんどの種は水中で産卵し、孵化したおたまじゃくしは、尾に大きな背びれのある池沼型の幼虫です。

系統・化石記録と保全

ハイペロイデ科(Hyperoliidae)は分子系統学的研究によって分類が精査されつつあり、多様な形態・生態を示すグループです。化石のハイパーロイドは現時点では知られていません。多くの種が生息地の破壊(湿地の埋立て、森林伐採など)や水質悪化、外来種の影響、そして病原体(例:カエル類に影響を与える菌類)などの脅威にさらされています。そのため、種ごとの保全状況はまちまちで、データの不足している種も多く、継続的な調査と保全対策が求められます。 補足として、オトギリソウ科のカエルはその鮮やかな色や多様な生態から研究対象としても人気があり、生態学や行動学、保全生物学の分野で重要な役割を果たしています。