夜明け

Les Noces』(英語:The Wedding)は、セルゲイ・ディアギレフのバレエ・リュスのために作られた4つの場面からなるバレエである。振付はブロニスラヴァ・ニジンスカ、音楽と台詞はイーゴリ・ストラヴィンスキーが担当した。音楽は声楽、4台のピアノ、パーカッションのために書かれている。

このバレエは1923年6月13日にパリのテアトル・ゲート・リリケで初演された。このバレエは「ダンス・カンタータ」と呼ばれることもあり、音楽はコンサートピースとして上演されることもある。

背景

1915年、バレエプロデューサーのセルゲイ・ディアギレフは「ラ・リトリージ」というバレエを作りたいと考えていた。その背景には、ギリシャ正教があるはずだ。ストラヴィンスキーは強いキリスト教徒であったので、このバレエを書きたくはなかった。そこで彼は、ロシア民謡の「レ・ノセ」に目をつけた。1913年頃から考え始めていた。振付はミシェル・フォーキンが始めたが、ヴァスラフ・ニジンスキーが引き継いだ。ニジンスキーの代役はレオニード・マシーヌ。マシーヌが抜けると、ブロニスラヴァ・ニジンスカが踊りをデザインした。

バレエのデザイン(セットや衣装)は、ナタリア・ゴンチャロワが担当した。ゴンチャロワは優れた芸術家であり、2つのデザインを完成させた後、3つ目のデザインが採用された。最初の2つのデザインは、踊りと楽譜のどちらにも合わないという理由で却下された。バレエは、民話を題材にしながらも、モダニズム的なスタイルであった。ストラヴィンスキーとニジンスカは、このバレエのデザインがそれに調和していることが重要だと考えた。

ストーリー

花嫁のナスタシアが髪をセットしているところ。引っ張られると痛いと文句を言う。聖歌隊は、夫フェティスとの生活がいかに美しいものになるかを彼女に歌いかける。庭ではナイチンゲールが歌ってくれる。聖歌隊は聖母マリアに歌いかける。夫になる人とその美しい髪について歌う。若いカップルのために祝福を求める。実際の結婚の儀式は見られない。4つのシーンの最後には、結婚式の祝宴が描かれています。民衆は喜び、酔い始める。夫と妻は寝室へ案内される。

リバイバル

現在でもロイヤル・バレエ団など一部の大手バレエ団でレパートリーとして採用されている。1936年、ディアギレフの後継劇団のひとつ、ド・バジル大佐のバレエ・リュスで上演された。第二次世界大戦後のロンドンでの再演(1966年)は、ニジンスカが自ら監修した。そのため、このバレエは今でもオリジナルの振り付けで踊られている。また、シュトゥットガルト(1974年)、パリ(1976年)でも上演された。1965年のアメリカン・バレエ・シアター版ではジェローム・ロビンズが振付を担当した。


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