モンステラ・デリシオサ(Monstera deliciosa)|原産・特徴・観葉植物としての栽培法
モンステラ・デリシオサの原産地・特徴から初心者向け栽培法まで詳解。室内で育てるコツ、増やし方、病害対策や飾り方のポイントを分かりやすく紹介。
Monstera deliciosaは、中央アメリカの熱帯地方に生息するモンステラ属の一種である。種名のdeliciosaとは、おいしいという意味で、食用になる植物の果実を指す。この植物はつる性の植物(登山植物)である。元々はメキシコのオアハカ州、ベラクルス州、チアパス州に生息していました。また、コスタリカ、グアテマラ、パナマでも栽培されています。
観葉植物としてもよく栽培されています。現在では、アメリカ南部(主にフロリダ)、マレーシア、インド、オーストラリア、地中海沿岸西部(ポルトガル、モロッコ、マデイラ)などでも野生の植物が見られます。
特徴(形態・生態)
モンステラ・デリシオサは大型のつる性多年草で、成長すると直径の大きな葉を展開し、葉に切れ込み(裂け目)や穴(葉の「貫入」=フェネストレーション)が入るのが特徴です。若い株は切れ込みのない小さな葉を出しますが、光や成長環境が整うと次第に切れ込みが現れます。茎からはつる性の気根(空中根)が多数出て、樹幹や支柱に絡みついて登っていきます。
花と果実
屋内で花が咲くことは稀ですが、自然環境下では肉穂花序(サトイモ科に共通する形)の花をつけ、受粉すると大型の楕円形の果実をつけます。種名の由来通り、食用になる成熟果実は甘く、バナナやパイナップル、マンゴーを合わせたような風味と表現されます。ただし未熟果や葉・茎にはシュウ酸カルシウムの結晶が含まれ、口や皮膚に刺激を起こすため生食や触接には注意が必要です。
栽培のポイント(観葉植物として)
- 光:明るい室内の間接光を好みます。直射日光の強い当たり方は葉焼けの原因になるので遮光が必要。フェネストレーションをよく出すには明るめの場所が有利です。
- 温度:生育適温は概ね18〜28℃。冬は最低でも10〜12℃以上を保ちましょう。耐寒性は低く、寒風や霜に当たると傷みます(USDAゾーンではおおむね10〜11が目安)。
- 用土:通気性と排水性の良い培養土を好みます。ピートモス+パーライト+樹皮チップなどを配合すると良好です。
- 水やり:春〜秋の成長期は表面の土が乾いてからたっぷり与え、鉢底から流れるまで水やりします。冬は成長が緩慢になるため与えすぎを避け、やや乾かし気味に管理。
- 湿度:高湿度を好みます。室内が乾燥する季節は加湿器や霧吹き、湿ったヤシ殻モスを巻いた支柱(モスポール)を併用すると良いです。
- 支柱・仕立て:つるを上に伸ばしてフェネストレーションを出したい場合はモスポールやトレリスで誘引すると観賞価値が高まります。気根が支柱に絡むと安定して成長します。
- 肥料:春〜秋にかけて緩効性肥料や液肥を月1〜2回程度。与えすぎは葉縁の焼けや根傷みの原因になるため、表示量を守ってください。
- 植え替え:若い株は1〜2年ごと、根詰まりや土の劣化が見られる場合は植え替えます。大きな鉢に移すと一時的に成長が促されますが、やや根詰まり気味の方が葉の切れ込みが出やすくなることもあります。
増やし方(挿し木・空中層培)
- 茎の節(ノード)を含むステムカットを水挿しや鉢土に挿して発根させます。水挿しでは根が見えるので管理しやすく、その後土に移植します。
- 空中枝変法(Air layering)も有効で、節周りに湿ったモスを巻いて発根させ、根が出たら切り取り新株として植えます。
- 発根温度は暖かく、明るい場所を好むため春〜初夏の繁茂期に行うと成功率が高いです。
病害虫とトラブル対処
- 葉が黄色くなる:過湿による根腐れ、あるいは栄養不足が考えられます。根の状態を確認し排水性を改善、必要なら植え替えます。
- 葉先が茶色くなる:乾燥・低湿度や塩分過多(肥料のやりすぎ)、直射日光が原因となります。湿度を上げ肥料を控える。
- 害虫:ハダニ、カイガラムシ、コナカイガラムシ、ハダニなどが付くことがあります。見つけ次第拭き取り、石鹸水や園芸用オイル、必要なら適切な殺虫剤で対処します。
- 病気:過湿が続くと根腐れや葉の斑点病が出ることがあります。病変部は切除し、通気をよくして対応します。
注意点・安全性
- 有毒性:モンステラの葉や茎、未熟果にはシュウ酸カルシウムの結晶が含まれ、口内や消化器の痛み・腫れ、皮膚のかぶれを引き起こすことがあります。ペットや小さな子どもの誤食・触接を避ける配置にしてください。
- 果実の食用について:成熟した果実のみが食用可能とされていますが、未熟なものは刺激が強く危険です。果実を食べる場合は確実に熟していることを確認し、信頼できる情報に基づいてください(記事冒頭の食用になるという記述参照)。
- 外来・侵略性:温暖な地域では野生化しやすく、自然生態系に影響を与える場合があります。育てる・移植する際は地域の規制やマナーに留意してください(野生個体が見られる地域の例は上段の記述参照)。
人気品種と選び方のポイント
- 市場には斑入りの「'Variegata'」や、点々模様の「'Thai Constellation'」などの選択肢があります。斑入り種は美しい反面、光を多く必要とし成長が遅いことが多いです。
- 購入時は葉に健康的な緑色があり、害虫の付着や葉焼けがない株を選びましょう。若い株は葉の切れ込みが少ないため、将来の葉の形(フェネストレーション)を期待する場合は支柱で上に伸ばせるスペースがあるか確認すると良いです。
育てるコツ(まとめ)
- 明るい間接光、暖かく湿度のある環境を心がける。
- 排水のよい用土で過湿を避け、表土が乾いたら水やりする。
- 支柱を立てて上方に誘引すると大きくて切れ込みの入った葉が育ちやすい。
- 病害虫は早期発見・早期対処。特に室内管理では乾燥に伴うハダニに注意。
モンステラ・デリシオサは葉の存在感が強く、室内をトロピカルに演出する定番の観葉植物です。成長が早く管理も比較的容易なため、初心者から上級者まで楽しめますが、適切な光と湿度、支柱による仕立てを取り入れることで最も美しい姿を見せてくれます。

質問と回答
Q: Monstera deliciosaとは何ですか?
A: Monstera deliciosaは、Monstera属の一種です。中央アメリカの熱帯地方でよく見られる登山植物です。
Q: Monstera deliciosaの名前の "deliciosa "は何を意味しますか?
A:「Deliciosa」は美味しいという意味で、この植物の果実を食用にすることを意味しています。
Q: この植物はもともとどこで発見されたのですか?
A: メキシコのオアハカ州、ベラクルス州、チアパス州で発見された植物です。
Q: Monstera deliciosaは中米以外ではどこで見られますか?
A:コスタリカ、グアテマラ、パナマに分布しています。また、観葉植物としてもよく栽培されており、アメリカ南部、マレーシア、インド、オーストラリア、ポルトガル、モロッコ、マデイラ島で見ることができます。
Q: 植物の生育習性は何ですか?
A: つる性の植物、または登り植物です。
Q: モンステラ・デリシオーサは、野生では何種類くらい見かけることができますか?
A: 野生のMonstera deliciosaには、葉が大きく茂みのように見えるものと、葉が小さくつるのように見えるものの2種類があるようです。
Q: モンステラ・デリシオーサは一般的に観葉植物として栽培されているのでしょうか?
A: はい、Monstera deliciosaは一般的に観葉植物として栽培されています。
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