止血帯は、腕や脚の周囲に強く巻き付けて大きな血管を圧迫し、重度の出血を止めるための装置である。帯、ストラップ、あるいは締め付ける仕組みを備えた器具として使われることが多い。救急医療では、直接圧迫で出血を抑えられない場合や、傷が動脈に及ぶ場合に用いられる。手術のような管理された環境では、限られた時間だけ無血視野を確保する目的で使うことができる。

しくみと使用される場面

止血帯は、傷の上方で四肢を圧迫することで動脈血流を減らす、または止め、失血を抑える。正しい位置と締め具合が重要で、ゆるすぎれば出血は続き、強すぎたり長時間放置したりすると神経や組織を損傷するおそれがある。適応となるのは、生命を脅かす四肢の出血、外傷性切断、あるいは搬送が遅れる状況などである。

種類と素材

市販の止血帯は、素早く再現性のある使用を想定して作られており、入手できる場合は推奨される。現場や応急的な状況では、衣服の布、ベルト、その他の強く柔軟な素材を一時的な手段として使うことがある。例としては、単純なストラップ、ウィンドラス式、手術室で使う空気圧カフなどがある。供給品や認可された器具については、包帯・器具の資料と救急医療の参考資料を参照するとよい。

一般的な素材には、ウェビング、ベルクロ、ゴム、プラスチック部品などがある。簡易的な場合には、衣服やスカーフが使われることもある。訓練講習や公的な手順書では、推奨器具、装着方法、使用時間の上限が説明されている。可能であれば、認められた指針や医療手順を確認する。

適用手順と安全性

  • 可能であれば、止血帯を使う前に傷を露出し、直接圧迫を行う。
  • 止血帯は傷の数センチ上に置き、可能なら関節は避ける。
  • 出血が止まるまで締め、装着時刻を記録する。
  • 確定的な治療を受ける。院外で装着した止血帯は、専門家の指示なく緩めない。

誤用したり長時間留置したりすると、神経障害、虚血、場合によっては四肢喪失の危険がある。それでも、現代のエビデンスと戦術医学では、正しく適用された止血帯は重度出血の救命に有効であり、主要な出血では利益がリスクを上回ることが多いとされる。訓練、供給品、地域の手順については、認められた教材や地元の救急サービスを参照する。器具情報、臨床ガイダンス、簡易的な方法、訓練資料が役立つ。