オクラホマを舞台にしたアメリカのディザスター映画Twisterは、1996年に公開された。主演はヘレン・ハントとビル・パクストンが竜巻を追うストームチェイサーに扮し、激しい気象現象と、それに立ち向かう人間たちのドラマを描く。監督はヤン・デ・ボン。本作は、作家のマイケル・クライトンと彼の妻で元女優のアンヌ=マリー・マーティンによる脚本に基づいている。 演出はスリリングなアクションと感情面の掛け合いを重視し、観客に“竜巻の恐怖”と“人間らしさ”の両方を見せることを狙っている。

ツイスターには牛が空を飛ぶ有名なシーンがある。多くのパロディーの題材となった場面で、映画の象徴的イメージとして広く知られている。撮影には実物大のセットや特殊効果、当時最新のコンピューターグラフィックスが組み合わされ、竜巻の表現で高い評価を受けた。さらに、IMDbによると、TwisterはDVDで商業的に発売された最初の映画であるとされ、この点でも映像ソフト史に残る作品となった。

あらすじ(概略)

主人公のジョー(ヘレン・ハント)は、竜巻の進路を予測して被害を減らすための新しい観測機器を開発する研究者。かつての同僚であり元夫のビル(ビル・パクストン)らと再びチームを組み、オクラホマのトルネード・アレーで危険な観測活動に挑む。物語は、激しい嵐の中での命の危険、機材トラブル、チーム内の確執や絆の再生を描きながら進行する。

キャストとスタッフ

  • 主演:ヘレン・ハント、ビル・パクストン
  • 共演:キャリー・エルウェスやジャミ・ゲルツ、フィリップ・シーモア・ホフマンなど(助演陣も豪華で、多彩なキャラクターが登場する)
  • 監督:ヤン・デ・ボン
  • 脚本:マイケル・クライトン & アンヌ=マリー・マーティン
  • 音楽:サウンドトラックは劇伴とロック調の楽曲を織り交ぜ、緊迫感を高める構成になっている(作曲者は当時の映画音楽界で活躍する人物が担当)

制作と視覚効果

本作の見どころは、竜巻や嵐の描写に費やされた大規模な制作費と特殊効果だ。実際の嵐を再現するために、巨大な風洞や水槽、実物大のセット、そしてCGを組み合わせてリアルな破壊表現を作り上げた。スタッフは気象学者の助言を受けながら撮影を進め、リアリティのあるストームチェイシング描写を目指した。

評価・興行・受賞

公開当時は視覚効果やアクション描写が注目され、商業的にも成功を収めた。批評家の評価は賛否両論であったが、一般客からの支持は高く、ポップカルチャーにも強い影響を与えた。また、視覚効果や音響面での評価から、主要な映画賞の技術部門でノミネートされるなど、専門家からの評価も一定のものがあった。

影響と遺産

「牛が飛ぶ」シーンをはじめとする印象的な映像は、テレビやコメディ番組、広告などで繰り返しパロディーに使われ、映画公開後も長く記憶に残る作品となった。さらに、ストームチェイシングに対する一般の関心を高め、実際の気象学や追跡活動への注目を促した点でも意義がある。映像技術の面では、当時の最先端エフェクトの実験場ともなり、その後の大作にも影響を与えた。

補足・豆知識

  • 冒頭にも触れた通り、IMDbの情報ではTwisterはDVDで商業的に発売された最初期の商業映画のひとつとされる(メディアフォーマット史における注目点)。
  • 竜巻や嵐の描写に関しては、映画的演出と科学的事実の間で折り合いをつけており、実際の気象現象と完全に一致するわけではないが、エンターテインメント作品としての迫力は高い評価を受けている。