テニスプロフェッショナル協会(ATP)ワールドツアーは、男子テニス競技においてナンバーワンの地位にあるテニスツアーです。2011年のATPワールドツアーは、グランドスラム大会(国際テニス連盟(ITF)主催)、ATPワールドツアー・マスターズ1000、ATPワールドツアー500シリーズ、ATPワールドツアー250シリーズ、ATPワールドチーム選手権、デビスカップ(ITF主催)、ATPワールドツアー・ファイナルのカレンダーで構成されています。また、2011年のカレンダーには、ITFが主催するランキングポイントの配分がないホップマンカップも含まれています。

大会構成とカテゴリーの概要

2011年の男子ツアーは階層化された大会構成になっており、それぞれに付与されるランキングポイントや出場義務が異なります。主なカテゴリーは次の通りです。

  • グランドスラム(全豪オープン・全仏オープン・ウィンブルドン・全米オープン) — 優勝者に2000ポイントを与える最上位の大会。ITF主催ですが、ATPランキングに大きく影響します。
  • ATPワールドツアー・マスターズ1000 — 1大会優勝で1000ポイント。トップ選手には出場義務がある主要大会で、年間を通して8大会が開催されます(例:インディアンウェルズ、マイアミ、モンテカルロ、マドリード、ローマ、カナダ(トロント/モントリオール交互)、シンシナティ、上海)。
  • ATPワールドツアー500シリーズ — 優勝で500ポイント。規模や歴史のある大会が多く、選手の出場スケジュール調整にも重要。
  • ATPワールドツアー250シリーズ — 優勝で250ポイント。地域イベントや若手の登竜門としての役割が大きい。
  • ATPワールドチーム選手権(ワールド・チームカップ) — 国別のチーム戦形式で行われる大会(2011年はドイツ・デュッセルドルフで実施)。個人のランキング大会とは別枠のチームイベント。
  • デビスカップ(ITF主催) — 国別対抗の伝統ある大会。ITF主催でカレンダーに組み込まれています。
  • ATPワールドツアー・ファイナル — 年間上位8名(または上位8チーム)による総当たり+ノックアウト方式のファイナル。勝ち抜きで最大1500ポイントが得られる特殊な大会。
  • ホップマンカップ — 混合ダブルスを含む国別のエキシビション的大会で、2011年はランキングポイントの配分がありません(ITF主催)。

2011年の主な日程(概略)

ATPワールドツアーのシーズンは通常1月上旬に開幕し、11月にATPワールドツアー・ファイナルで締めくくられます。主要大会の時期はおおむね次の通りです。

  • 1月:シーズン開幕、オーストラリアン・オープン(全豪)
  • 3月:インディアンウェルズ、マイアミ(マスターズ級)
  • 4〜5月:クレーシーズン(モンテカルロ、マドリード、ローマ、全仏)
  • 6〜7月:芝シーズン(ウィンブルドン)
  • 8月:北米ハードコート(カナダ・マスターズ、シンシナティ)およびUSオープン(全米)
  • 10月:アジア・中東での大会(上海マスターズなど)
  • 11月:ATPワールドツアー・ファイナル(2011年はロンドンのO2アリーナが会場)で年度末決戦

ポイント配分とランキングへの影響

  • グランドスラム優勝:2000ポイント
  • マスターズ1000優勝:1000ポイント
  • ATP500優勝:500ポイント
  • ATP250優勝:250ポイント
  • ATPワールドツアー・ファイナル:最大1500ポイント(ラウンドロビン3勝+準決勝勝利+決勝勝利での理論値)

ATPランキングは直近52週の成績で計算され、上位選手には大会出場義務(グランドスラム、マスターズ1000の多くなど)が課されます。選手が出場義務を果たさない場合、ペナルティやゼロポイントがカウントされる規則も存在します(例外規定あり)。

特記事項

  • デビスカップとホップマンカップ:どちらも国別イベントですが、デビスカップは大会自体が大きな意味を持ち選手や国の戦略に影響します。一方でホップマンカップは2011年時点でATPランキングポイントの配分はありません。
  • 選手のスケジュール管理:トップ選手は出場義務とランキング防衛ポイントを勘案して出場大会を選びます。グランドスラムとマスターズ1000の比重が特に大きく、怪我や休養による欠場が総合順位に直結します。
  • ファイナルの意義:ATPワールドツアー・ファイナルは年間王者の顔ぶれが直接対決するため、ランキング以上に象徴的な価値があります。勝てば大量ポイントに加え、シーズンの総括として重要です。

このガイドは2011年の大会構成と大まかな日程・ポイント体系を整理したものです。正式な詳細や個別大会の正確な日程・会場・出場者リストは当該年の公式カレンダーや大会案内をご確認ください。