Paresthesia(発音:/ˌpɛərəˈsθiːzə/、イギリス英語ではparaesthesia、一般に「ピン・アンド・ニードル」や「しびれ」と呼ばれる感覚を指します。この感覚はチクチク、ビリビリ、または部分的な感覚の喪失(しびれ)として表れ、短時間で自然に改善することもあれば、長期的に続くこともあります。長期化する場合は、体内の神経やその周辺組織に何らかの異常があることを示唆することがあります。

例えば、あぐらをかいて長時間座ると、足が「寝る」ような感覚(放散性のしびれ)が起こり、立ち上がって体位を変えるとピリピリした感覚が戻ることがあります。これは一時的な圧迫によるもので、多くは数分から数時間で解消します。

しびれ(Paresthesia)の主な原因

  • 末梢神経の圧迫や損傷:長時間同じ姿勢、座りっぱなし、手首や首の圧迫(手根管症候群や頸椎症など)。
  • 代謝性疾患:糖尿病による糖尿病性ニューロパチーなど、神経に栄養不足や障害を起こすもの。
  • 栄養欠乏:ビタミンB12やビタミンB1、ビタミンB6の不足。
  • 循環障害:血行不良や血管の障害による末梢の酸素不足。
  • 自己免疫疾患や神経変性疾患:多発性硬化症(MS)、ギラン・バレー症候群など。
  • 感染症や毒物:ヘルペスウイルスや一部の薬剤、アルコールの多量摂取など。
  • 外傷や手術による神経損傷。
  • 心理的要因:ストレスや不安が関連することもある(感覚過敏やしびれの増悪)。

典型的な症状

  • チクチク、ピリピリする感覚(pins and needles)。
  • 感覚が鈍くなる(麻痺的なしびれ)。
  • 刺すような痛みや焼けるような痛み(神経障害性疼痛)。
  • 温度や触覚の感覚異常。
  • 症状が片側・両側に出るか、特定の神経支配領域に限局するかは原因による。

診断の流れ

  • 問診:いつから、どの部位に、どのような状況で起きるかを詳しく聞きます。
  • 神経学的診察:筋力、腱反射、感覚検査など。
  • 血液検査:糖代謝、ビタミンB12、電解質、炎症マーカーなど。
  • 画像検査:必要に応じてX線、MRIやCTで脊椎や神経圧迫部位を評価。
  • 神経伝導検査や筋電図(EMG):末梢神経の伝導速度や筋の電気的活動を調べる。

治療法(原因に応じて)

  • 一時的なしびれ:姿勢を変える、マッサージや軽い運動で血流を改善することで回復することが多い。
  • 圧迫性神経障害:姿勢改善、装具(手首サポーターなど)、理学療法、必要であれば外科的除圧。
  • 糖尿病や栄養不足が原因の場合:基礎疾患の管理(血糖コントロール、ビタミン補充)。
  • 神経障害性疼痛:抗てんかん薬(ガバペンチン、プレガバリン)、抗うつ薬(アミトリプチリン、デュロキセチン)、局所用リドカインなど。
  • 炎症性や免疫性疾患:ステロイドや免疫療法が検討されることがある。
  • 症状の緩和:理学療法、運動療法、生活習慣の改善(過度の飲酒を避ける、適切な栄養摂取)など。

日常でできる予防と対策

  • 長時間同じ姿勢を避け、定期的に体位を変える・軽い運動をする。
  • 適切な姿勢と人間工学に基づいた作業環境(椅子、机、キーボードの高さなど)。
  • 糖尿病や高血圧などの慢性疾患を適切に管理する。
  • バランスの良い食事でビタミンやミネラルを確保する。必要なら医師の指示でサプリを検討。
  • 過剰なアルコール摂取や神経を損なう薬剤の長期使用に注意する。

すぐに受診すべき症状(緊急性あり)

  • 突然の片側のしびれや脱力、言語障害、視力障害がある場合は脳卒中の可能性があり、直ちに救急を受診してください。
  • 急速に進行する全身性のしびれや運動障害(歩行困難、呼吸困難など)が現れた場合も緊急受診が必要です。
  • 原因不明で症状が徐々に悪化する場合は、早めに専門医(神経内科や整形外科)を受診してください。

しびれ=必ず重篤というわけではありませんが、症状の出方や継続時間、他の症状の有無によって対応が異なります。気になる場合は医師に相談して適切な検査と治療を受けることをおすすめします。