アメリカのアラバマには67の郡がある。最も古いのはワシントン郡(1800年6月4日に成立)、最も若いのはヒューストン郡(1903年2月9日に成立)である。各郡はそれぞれ郡庁所在地(county seat)を持ち、郡政委員会(County Commission)や保安官、プロベート判事(probate judge)などの選挙で選ばれる公職者によって運営されることが多い。

歴史的背景と植民地時代

アラバマ州の領域は、かつて複数のヨーロッパ勢力により主張されていた。スペインはフロリダ植民地としてこの地を含め、イングランドはこの地域の一部をカロライナ州(植民地)とみなした時期がある。最初の恒久的なヨーロッパ系入植地は、1702年にフランス人がモービル川岸に建設したものとされる(モービルは後に地域の重要な港町として発展した)。

アメリカ独立戦争の後、領土の再編が進み、特にミシシッピ準州(Mississippi Territory)や西フロリダの帰属などが問題となった。本文中とおり、西フロリダは31度線の南側がスペイン領となる一方、残りの地域の多くはミシシッピ準州に組み込まれ、領土議会は初期の郡区分を設定した。1817年には領域の西部がミシシッピ州となり、残余の地域がアラバマ準州(Alabama Territory)となった。準州議会はさらに郡の設置を進め、最終的に1819年にアラバマは合衆国の22番目の州として承認された。

インディアン移住と郡の増加

19世紀初頭から中頃にかけて、連邦政府の政策(1820年代・1830年代のインディアン除去など)により先住民族の土地が白人入植者に開放され、これを受けてアラバマ州議会は新たな郡を次々と設置した。1820年には29郡、1830年には36郡、1840年には49郡、1850年には52郡、1870年には65郡となり、最終的に1903年に現在の67郡が確定した(最後に成立したのが前述のヒューストン郡)。

面積・人口の概況(参照年:2006年推計)

2006年の推計によれば、アラバマ州の67郡の平均人口は約68,642人である。人口が最も多いのはジェファーソン郡が(当時約656,700人)で、最も少ないのはグリーン郡が最も少なく(当時約9,374人)であった。平均土地面積は約757平方マイル(1,960.6km2)。最大の郡はボールドウィン郡(1,596平方マイル、4,133.6 km2)、最小の郡はエトワ郡(535平方マイル、1,385.6 km2)と報告されている。

注意:上記の人口・面積の数値は出典の年(ここでは2006年の推計)に基づく。最新の人口や面積(面積は基本的に変わらないが、人口は年ごとの推計や国勢調査で変動する)を確認する場合は、米国国勢調査局(U.S. Census Bureau)のデータや各郡の公式サイト、アラバマ州の統計機関を参照することを推奨する。

FIPSコードについて(郡の識別)

米国政府が郡を一意に識別するために使用している連邦情報処理標準(FIPS)コードが各郡に割り当てられている。本記事の表(元記事の表)にはFIPSコードが記載されており、これらのコードは通常「州コード(2桁)+郡コード(3桁)」の5桁形式で表される。アラバマ州の州コードは「01」で始まるため、同州の郡のFIPSコードはすべて「01***」という形式になる。

表中のFIPSコードへのリンクは、各郡の米国国勢調査の「クイックファクト(QuickFacts)」ページを指している。(注:このシステムでは、アルファベット順の扱いが地域名のスペルや接頭辞によって影響を受けるため、例えばセントクレア郡(St. Clair County)はシェルビー郡(Shelby County)より先に表示される場合がある。表のFIPSコードのリンクは、各郡の米国国勢調査の「クイックファクト」ページを指している。)

各郡の役割と現代的功能

  • 郡は地方行政の基本単位であり、道路や公共施設、司法(軽犯罪の運用や郡裁判所の管理)、保健・福祉サービス、選挙の管理など幅広い公共サービスを提供する。
  • アラバマ州では郡ごとに財政力・産業構成・人口密度が大きく異なり、農業中心の郡、製造業や採掘が盛んな郡、都市圏に隣接し郊外化が進む郡など多様である。
  • 詳細な統計(人口構成、所得、雇用、教育水準など)は米国国勢調査局のQuickFactsや各郡の統計報告で確認できる。

データ更新と参照方法

郡ごとの最新の人口・世帯数・経済指標を確認したい場合は、米国国勢調査局のWebサイト(QuickFacts)やアラバマ州の公式統計ページ、各郡の公式サイトを参照してください。FIPSコードを使うとデータベース検索やGISデータの参照が容易になります。

本稿は元の記述を基に歴史的背景や行政上の意味合いを補足したものである。表形式の完全な「成立年・歴史・人口・面積・FIPSコード」一覧を参照する場合は、該当する最新の統計表や公式資料を合わせてご利用ください。