フォールアウトA Post Nuclear Role Playing Game、通常Falloutと呼ばれる)は、コンピュータ用のロールプレイングゲームである。Interplay Entertainmentによって作られた。1997年に完成した。Falloutシリーズの第1作目であるため、Fallout 1と呼ばれることもある。核爆弾によって地球が砂漠化し、すべての政府が破壊された84年後が舞台となる。
概要と背景
Fallout(1997)は、ポストアポカリプス世界を舞台にしたターン制のコンピュータRPGです。プレイヤーは地下シェルター「ヴォルト(Vault)」の住人、通称「Vault Dweller(ヴォルト・ドウェラー)」となり、故郷のヴォルト13を救うために外の荒廃した世界へと旅立ちます。ゲームはレトロな1950年代風の美学とブラックユーモアを織り交ぜた独特の世界観を持ち、プレイヤーの選択によって物語や結末が大きく変わるのが特徴です。
ゲームシステム
- 視点と描写:等角投影の2Dタイル/スプライトによるフィールド表現。
- S.P.E.C.I.A.L.:キャラクターの能力はStrength、Perception、Endurance、Charisma、Intelligence、Agility、Luck(S.P.E.C.I.A.L.)で管理され、ビルドの自由度が高い。
- 戦闘:ターン制を採用し、行動ポイント(Action Points)を消費して移動・攻撃・アイテム使用を行う。戦術性の高い小隊運用が求められる。
- ロールプレイと選択:会話やクエストの解決方法は複数あり、暴力的解決だけでなく交渉や騙し討ちなど幅広い対応が可能。エンディングも分岐する。
- 仲間とNPC:ドッグミート(Dogmeat)などの仲間が同行可能で、個性的なNPCが多数登場する。
ストーリーと主要要素
舞台は核戦争後のアメリカ。プレイヤーはヴォルト13から水の配給を維持するための重要な装置(ウォーターチップ)を探す使命を与えられますが、旅の途中で「マスター」と呼ばれるカルト的な集団や、フェヴ(FEV)ウイルスによって生まれたスーパーミュータント、技術を保持する「ブラザーフッド・オブ・スティール」など、さまざまな勢力と関わることになります。物語は人間性、同化と改変、文明の再建などをテーマに展開します。
開発とスタッフ
開発はInterplay(後にBlack Isle Studiosの前身となるチーム)が担当。主要な開発者にはTim Cain、Leonard Boyarsky、Jason Andersonらがいます。当初はGURPSルール導入の話があったものの、最終的には独自のS.P.E.C.I.A.L.システムが採用されました。音楽はMark Morganが手掛け、ゲームの雰囲気作りに貢献しました。
評価と影響
- 1997年当時、批評家からはシナリオの奥深さと自由度、世界観の作り込みが高く評価され、商業的にも成功を収めました。
- フォールアウトはその後のCRPG(コンピュータRPG)復興に大きな影響を与え、続編のFallout 2(1998)を生み出しました。
- 2004年にフランチャイズの権利はBethesdaに移り、2008年のFallout 3からは一人称視点/三人称視点のアクションRPGへと様式が変化しますが、初代の作品性は現在でも強い支持を受けています。
現在の入手方法と文化的遺産
オリジナル版はPC(MS‑DOS/Windows)向けにリリースされ、後年デジタル配信プラットフォームで復刻・配信されています。熱心なファンコミュニティによる改造(MOD)や、リマスター/互換パッチも多数存在しており、レトロなCRPGを好む層には今なお人気の高い作品です。
まとめ
フォールアウト(1997)は、自由度の高いロールプレイ、練られた世界観、分岐する物語で多くのプレイヤーを魅了した名作です。ポスト核戦争を描くダークな物語と、ユニークなゲームシステムの組み合わせは、現代の多くのRPGにも影響を与え続けています。