オーシャンズ12は、2004年のアメリカの強盗映画で、2001年の『オーシャンズ11』の最初の続編にあたる。1960年の同名作のリメイクである前作と同様、スティーブン・ソダーバーグが監督を務め、豪華なアンサンブルキャストを迎えた作品である。主演は、ジョージ・クルーニー、ブラッド・ピット、マット・デイモン、キャサリン・ゼタ=ジョーンズ、アンディ・ガルシア、ジュリア・ロバーツ、ドン・チードル、バーニー・マックらで、アクションとユーモアを織り交ぜたチームプレイが見どころとなっている。米国公開は2004年12月10日。批評家の評価は賛否両論だったが、興行的には成功を収め、世界興行収入は約4億3500万ドルに達し、2004年の興行収入ランキングでは上位に入った。続く3作目の『オーシャンズサーティーン』は2007年6月8日に全米公開され、『オーシャンズ』3部作となった

あらすじ(概略)

ダニー・オーシャン率いる一団は、前作での事件の後に平穏な生活を送っていた。しかし、彼らの過去の行動や新たな敵の出現により、再び大規模な仕事に巻き込まれていく。物語はヨーロッパ(特にローマやアムステルダム)を舞台に展開し、メンバーそれぞれが持つ技術と人間関係の駆け引きが中心となる。シリーズ特有の「計画→実行→どんでん返し」の構図は踏襲しつつ、ユーモアや恋愛、チーム内の絆がドラマを彩る。ネタバレを避けるため詳細は割愛するが、前作とは異なる舞台設定と巧妙なトリックが特徴である。

主なキャスト(主要人物)

  • ジョージ・クルーニー — ダニー・オーシャン(チームのリーダー)
  • ブラッド・ピット — ラスティー・ライアン(ダニーの右腕)
  • マット・デイモン — リナス・コールドウェル(若きメンバー)
  • キャサリン・ゼタ=ジョーンズ — イザベル・ラヒリ(重要な女性キャラクター)
  • アンディ・ガルシア — テリー・ベネディクト(前作からの因縁の相手)
  • ジュリア・ロバーツ — テス・オーシャン(ダニーの元妻)
  • ドン・チードル — バッシャー・タール(爆発物や工作の専門家)
  • バーニー・マック — フランク・キャットン(チームの一員)

製作・撮影

監督は前作と同じくスティーブン・ソダーバーグ。前作の成功を受け、より国際的なロケーションを生かした作品作りが行われた。ヨーロッパの都市でのロケやセット撮影を交え、スタイリッシュな映像表現が意図されている。脚本や演出面では、コメディとサスペンスをバランスよく配しつつ、前作のトーンとはやや異なる試みも見られる。

批評・評価

批評家の評価は分かれた。キャストの魅力や演出のセンス、映像美は高く評価される一方で、プロットの複雑さや前作と比べたまとまりの無さ、物語のトーンのぶれを指摘する声も多かった。観客からはスター俳優たちの掛け合いやスピーディーな展開が支持され、興行的成功につながった。

興行成績

映画は世界的にヒットし、興行収入は約4億3500万ドルを記録した。公開年である2004年の興行ランキングでは上位に入り、商業的には成功を収めた。

続編とシリーズ化

本作の後、2007年に『オーシャンズサーティーン』が公開され、これにより主要キャストを中心とした三部作が完成した。3作を通じて共通するのは、大掛かりな計画、緻密なチームワーク、そして軽妙なやり取りであり、それがシリーズの人気を支えている。

補足(視聴時のポイント)

  • 主要な魅力はスター俳優のアンサンブルと洗練された映像表現。
  • プロットの細部にこだわる観客にはやや難解に感じられる場面もあるため、リラックスして楽しむのが向いている。
  • 前作『オーシャンズ11』を観ておくとキャラクターの背景や関係性がよりわかりやすく、楽しみが深まる。