ボーイング737 Next Generation(通称737NG)は、ロングセラーの単通路機シリーズであるボーイング737ファミリーの第三世代にあたります。737-600、-700、-800、-900の各モデルが737NGに含まれ、1996年からボーイング社で生産が始まりました。737シリーズはすべて双発のナローボディ旅客機で、エンジンが2基、客室通路は1本という特徴を持ちます(狭胴機)。

モデル構成と用途

  • 737-600:NGシリーズの小型モデルで、リージョナルあるいは需要の低い路線向け。座席数は比較的少なめ。
  • 737-700:小~中距離の汎用モデル。ビジネス路線や中規模路線で広く使われます。
  • 737-800:NGの中で最も成功したベストセラー。座席数と航続性のバランスが良く、短距離から中距離の基幹路線で標準機として採用されています。ライアンエアーが保有するNG機は主に737-800です。
  • 737-900:胴体を延長した大型モデルで、より多くの乗客を収容可能。座席数の多い路線向け。

主な特徴・改良点

  • クラシック型(-300/-400/-500)からの主要な改良点として、改良された主翼大型化した垂直尾翼や機体構造の強化、および新型エンジンの搭載により性能・燃費が向上しました。
  • エンジンは主にCFMインターナショナル製のCFM56-7Bが搭載され、信頼性と燃費性能が改善されています。
  • コックピットやアビオニクスの更新により運航効率と乗務員支援が向上。客室レイアウトや貨物搭載能力の柔軟性も高まりました。
  • 胴体延長型(-800/-900)では座席数が増え、路線あたりの収益性向上に寄与しています。また、BBJ(Boeing Business Jet)仕様のような特別仕様機も存在します。

運用状況と市場

2012年12月時点で、737NGは4,293機が納入され、6,300機以上が発注されている(同時点の数値)など、商業航空市場で広く採用されました。特に米国のサウスウエスト航空や欧州の格安航空会社であるライアンエアーなどが多く運用し、短・中距離路線での主力機となりました。

競合機と後継機

737NGの直接的なライバルは主にエアバスA320ファミリーです。両ファミリーは航続距離、座席数、運用コストの面で競争してきました。最終的にはボーイング737 MAXが737NGの後継機として市場に導入され、順次置き換えが進んでいます。

用途の広がり

  • 旅客機としての標準運航に加え、貨物転用(コンバージョン)やVIP仕様(BBJ)など多用途に対応。
  • 世界中の地域航空会社から大手LCC(格安航空会社)まで幅広く採用され、整備・運航ノウハウの蓄積が進んでいます。

まとめると、ボーイング737NGは「クラシック」世代から大幅な改良を加えた第三世代の737シリーズであり、機体性能、経済性、運用の柔軟性から世界の短・中距離路線で長年広く使われてきた機種です。将来的には737 MAXへの移行が進んでいるものの、NGは現在でも多くの航空会社で重要な役割を果たしています。