Cider(またはCyder)は、果物の果汁から作られた飲み物で、主にリンゴから作られます。
ヨーロッパやオセアニアでは、リンゴの果汁を発酵させて作るアルコール飲料である。アメリカとカナダの一部では、アルコールを含むサイダーをハードサイダーまたはアルコールサイダーと呼び、サイダーまたはアップルサイダーは甘みの少ない、通常は濾過されていないリンゴジュースを意味する。
アメリカやカナダでは、ハロウィーンやサンクスギビングの時期になると、特別なサイダーが飲まれます。このサイダーは通常、無濾過でかなり濃厚なもので、飲む前に加熱してシナモンで味付けすることが多い。これはヨーロッパのサイダーとは異なり、通常は加熱しません。
製法(一般的な工程)
- 選果・洗浄:サイダー用には甘みや酸味、渋みのバランスが良い品種や複数種のブレンドが用いられる。傷んだ果実は除去される。
- 破砕・圧搾:果実を砕いてプレスし、果汁を取り出す。伝統的には籠式プレス、現代では遠心やプレス機が使われる。
- 沈殿・前処理:固形分を沈めるか粗くろ過することが多い。無濾過のクラウディ(濁った)タイプもある。
- 発酵:野生酵母による自然発酵か、選抜した培養酵母を添加するかの二通りがある。発酵温度や期間、追加の糖の有無でアルコール度や風味が変わる。
- マロラクティック発酵:酸味をまろやかにするために二次発酵を行う場合がある(乳酸菌による)。
- 熟成・瓶詰め:ステンレスタンクや木樽で熟成させる。発泡させる方法は瓶内二次発酵(伝統的)や強制的に炭酸を注入する方法がある。
- 特殊製法:除去した果汁を凍結して濃縮することで造る「アイスサイダー(アイスシードル)」や、梨を用いた「ペリー(perry)」などの派生品もある。
主な種類と呼び方
- ドライ/セミドライ/スイート:糖の残存量により味の重さが変わる。ドライは辛口、スイートは甘口。
- スティル(非発泡)/スパークリング:炭酸の有無で分類。ヨーロッパでは自然発泡のものが多い地域もある。
- ペリー:梨を原料にしたもの。風味はりんごサイダーと異なり華やかで繊細。
- スクランピー(scrumpy):イギリスで伝統的に作られる濃厚でしばしば粗削りな地サイダー。
- アイスサイダー:凍結したリンゴの果汁を用いて濃縮し、発酵・熟成させた高糖度・高風味のタイプ(カナダのケベック州などで生産が知られる)。
- 地域名や表記の違い:フランスでは「cidre(シードル)」、スペインでは「sidra(シドラ)」、イギリス語圏では歴史的に「cyder」表記も見られる。北米ではアルコールを含むものを「ハードサイダー」と呼び、無濾過のリンゴジュースを「アップルサイダー」と区別する習慣がある(前段の通り)。
味わいの特徴と原料の違い
サイダーの味は使うリンゴの品種(うまみ、酸味、タンニンの量)やブレンド、発酵方法によって大きく変わる。サイダー用に栽培される「サイダーメイク用リンゴ」は、一般に普通の食用リンゴより渋味や酸味、複雑な風味成分が強いものが多い。樽熟成を行うと木の香りや酸素による熟成香が加わる。
提供温度と料理との相性
- 多くのスパークリングサイダーはよく冷やして(約4–8°C)飲むと爽やかさが引き立つ。
- 複雑な熟成サイダーや樽香の強いタイプはやや高めの温度(8–12°C)でも風味が開く。
- 食べ合わせ:チーズ(特にブリーやカマンベールなど軟質系)、豚肉料理、鶏肉、魚介のフライ、スパイシーな料理、デザートなど幅広く合わせやすい。甘口はデザートに、ドライは前菜やメインに合う。
安全上の注意とラベルの読み方
- アルコール含有:サイダーはアルコール飲料なので未成年者や運転前は摂取を避ける。地域によって「サイダー」「ハードサイダー」「アップルサイダー」の呼び分けが異なるため、アルコールの有無はラベルで確認する。
- 添加物と表示:一部の商業製品は糖や香料を添加している場合がある。原材料表示やアルコール度数を確認すると製法の違いがわかる。
近年の動向
クラフトビール同様、クラフトサイダーの生産が各地で増えており、地元産の品種や伝統的な製法を活かした少量生産のサイダーが注目を集めている。フレーバー付きや混合果実を使った新しい試みも多く、消費者の好みに合わせた多様なスタイルが楽しめる飲み物になっている。



