The Young Ones(ザ・ヤング・オンズ)は、1982年にBBC2で放送されたイギリスのシットコム。1980年代、そのアナーキーなユーモアのセンスは、俳優たちをイギリスで有名にした。その後すぐに、MTVでアメリカ人に向けて放送されたが、これは新しいチャンネルの中で、ほとんどが音楽ではない最初の番組の一つであった。

番組の脚本・制作には、ベン・エルトン(Ben Elton)リック・メイル(Rik Mayall)ライズ・メイヤー(Lise Mayer)らが関わり、リック・メイルエイドリアン・エドモンソンら出演者自身も制作面に強い影響を与えた。放送期間は1982年から1984年にかけてで、イギリスの若年層文化やパンク/ニューウェーブの空気を取り入れた過激で実験的なコメディとして知られる。

登場人物と演者

この番組は、暴力的なパンクロッカーのヴィヴィアン(エイドリアン・エドモンソン)、頑固なアナキストのリック(リック・メイル)、苦悩するヒッピーのニール(ナイジェル・プレーナー)、そして謎めいたマイク(クリストファー・ライアン)の4人の大学生が家をシェアするというものでした。各キャラクターは極端な性格付けがされており、対立や誇張された行動がコメディの核になっています。

また、アレクセイ・セイル(Alexei Sayle)は番組に頻繁に登場し、彼らの大家であるエルツァイ・バロウスキーをはじめとするバロウスキー一家のメンバーやその他の脇役を演じ、番組全体のブラックユーモアや風刺を強める役割を果たしました。

形式と特徴

The Young Onesは伝統的なシットコムの枠組みを壊す試みを多く含んでいます。プロットはしばしば突飛で非現実的に展開し、登場人物の暴力的なドタバタや、シュールなカットアウェイ、第四の壁の破壊、アニメーションや突然の音楽パフォーマンスなどを織り交ぜて視聴者の期待を裏切ります。各エピソードには当時の人気バンドやミュージシャンがゲスト出演して演奏を行うことが多く、その点でも斬新でした。

また、舞台となるのは北ロンドンとされる学生向けの下宿だが、登場人物たちは通う架空の「スカンバッグカレッジ」の授業風景などはほとんど描かれず、日常のルーティンよりも過激で非現実的な出来事が中心となります。

撮影とロケ地

シリーズの舞台は北ロンドンだが、屋外でのシーンの多くはブリストルで撮影されました。屋内セットは粗野で散らかった学生寮をコミカルに誇張しており、視覚的にも番組のアナーキーさを助長しています。

評価と影響

放送当時は賛否両論を呼びましたが、若い視聴者を中心に強いカルト的支持を獲得しました。出演者たちのコメディキャリアを押し上げ、以降のイギリス・コメディにおけるブラックユーモアやサブカルチャー表現に大きな影響を与えたと評価されています。2004年のBBCのベストシットコム投票では31位に選ばれたことからも、一定の評価を保ち続けていることがわかります。

番組はその後、再放送・DVD化・配信などで新たな世代にも紹介され、現在でも英国内外で評価される代表的な“破天荒”シットコムの一つです。