保守連合党(Conservative and Unionist Party、通常Conservative Partyと略され、非公式にはTory Partyと呼ばれる)は、英国の主要な右派政党である。彼らの政策は通常、保守主義を推進する。2019年のイギリス総選挙後の下院では、650議席のうち365議席を占める最大政党である。
2019年6月から7月にかけて行われた保守党の党首選挙の結果、ボリス・ジョンソンが党首に就任した。2019年7月24日に既定で首相となり、2019年12月13日付で2019年総選挙後の首相となった。
概要
保守連合党は、英国で伝統的に「保守党(Conservative Party)」や「トーリー(Tory)」と呼ばれる中核的な保守政党です。党の正式名称にある「Unionist」は、主に北アイルランドを含むイギリス連合王国(United Kingdom)の維持を支持する立場を示しています。政治的には一般に中道右派から右派に位置づけられ、小さな政府・市場経済・低税・治安重視などを志向する傾向があります。党のシンボルカラーは青です。
歴史(要点)
- 起源は17世紀〜18世紀のトーリー党にさかのぼり、現在の近代的な「保守党」は1834年頃にロバート・ピールなどを中心に形成されました。
- 19世紀から20世紀にかけて、ベンジャミン・ディズレーリらの保守主義、帝国主義的政策を経て、1912年に自由主義分派であったリベラル・ユニオニストとの連携から「Conservative and Unionist Party」の名称が広まりました。
- 20世紀後半にはウィンストン・チャーチル、マーガレット・サッチャー(1979–1990)などが指導し、特にサッチャー時代に経済の自由化や民営化が大きく進みました。
- 2010年以降は、経済危機後の緊縮財政(Austerity)、欧州連合(EU)との関係を巡る内部分裂(2016年のEU離脱(Brexit)を巡る国民投票とその後の政治)など大きな争点が続きました。
- 近年の党首・首相としては、デーヴィッド・キャメロン、テリーザ・メイ、ボリス・ジョンソン、リズ・トラス、リシ・スナクらがいます(党内部の選挙や政権交代を通じて変動)。
主要な政策傾向
保守党の政策は時期や党指導部によって変わりますが、一般的に以下のような特徴があります。
- 経済政策:市場原理の重視、企業・個人への減税、規制緩和、民間活力の活用を促す立場が多い。ただし、危機時には公共支出や介入も実施される。
- 財政・社会保障:財政規律を掲げることが多く、2010年代以降は緊縮財政が大きな争点になった。社会保障改革や福祉の抑制・見直しを行う傾向がある。
- 移民・国境管理:移民制限や国境管理強化を支持する声が強い。Brexit以降は移民政策の見直しが進んでいる。
- 法と秩序:警察・治安維持の強化、刑罰の厳格化を主張することが多い。
- 医療・教育:NHS(国民保健サービス)維持を基本にしつつ、効率化や民間の活用、学校の自由化(アカデミー制度など)を推進する政策が見られる。
- 外交・防衛:アトランティック主義(米国との同盟関係重視)、強い国防、国際舞台での同盟との協調を重視する傾向がある。近年はウクライナ支援などにも関与している。
- 環境・気候変動:党内で意見の幅はあるが、近年は温室効果ガス削減やネットゼロ(Net Zero)目標を掲げる動きもある。実行手段や速度については党内で議論が続く。
組織と支持基盤
- 党の最高指導者は党首(Leader)で、内閣の長として首相を務めることが多い。下院議員団の支持が重要で、保守党独自の運営組織や常設委員会(例:1922委員会)などが存在する。
- 地方の支部(Constituency Associations)や資金提供者、保守系シンクタンク(例:Institute of Economic Affairs、Policy Exchange等)が党政策に影響を与える。
- 伝統的な支持基盤はイングランドの中間層・農村部・郊外、年齢層では比較的高齢者に強い。地域や階層によって支持は分かれる。
選挙と近年の動向
近年の主な流れとしては、2010年の総選挙後に自由民主党との連立政権を組み、2015年に単独過半数を回復しました。2016年のEU離脱を巡る国民投票後、政党内での方向性や閣内の混乱が続きました。2019年の総選挙でボリス・ジョンソン率いる保守党は大勝し、Brexit(離脱)実現へ向けた議席基盤を固めました。
その後、党内外での批判や政治的混乱(例:党内不祥事、指導部交代、経済政策に関する議論など)を経て、党首・首相が複数回交代しています。近年の政局は地域政策、経済運営、社会保障、EUとの関係などが主要な争点となっています。
批判と論点
- 政策実施による社会的影響(緊縮財政がもたらした影響や格差の拡大)に対する批判。
- 内部の派閥対立やスキャンダル、倫理問題に関する批判。
- 気候変動や社会的服务に関する政策の一貫性についての懸念。
保守党は英国政治の主要な一角を占め続けており、その政策や指導体制は英国の国内外政策に大きな影響を与えます。今後も党内のイデオロギーの均衡、選挙での支持回復、国内課題への対応が重要な焦点となるでしょう。








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