2012年年11月6日、アメリカ合衆国で大統領選挙が行われました。同日には米国上院および米国下院の選挙も実施されました。現職のバラク・オバマ大統領とその副大統領候補であるジョー・バイデンは、2期目の任期を獲得し再選しました。

選挙結果の概要

主要な集計結果は次のとおりです。

  • 選挙人投票:バラク・オバマ 332票、ミット・ロムニー 206票
  • 国民投票(概数):オバマ 約65,915,795票(約51.1%)、ロムニー 約60,933,504票(約47.2%)、リバタリアン党のゲイリー・ジョンソン 約1,275,971票(約1.0%)
  • 投票率:有権者に対する投票率は約54%台(投票可能人口比で約54.9%と推定される)

メディア各社は現地時間の2012年11月6日午後11時30分(UTC午前5時30分)までに、主要なスイング州の開票動向などを踏まえて「オバマとバイデンが選挙に勝利した」と報じました。共和党候補のミット・ロムニーは2012年11月7日午前1時(米国東部時間)ごろ、電話でオバマに敗北を認める旨を表明しました。リバタリアン党のゲイリー・ジョンソンは全国得票で3位となりました。

主要争点と選挙の流れ

2012年の選挙は、景気回復・雇用政策、医療保険制度改革(オバマケア)、税制と財政再建、国防と外交政策などが中心争点でした。オバマ陣営は中間層向けの回復と規制強化のバランス、医療保険制度の維持・改善を主張し、ロムニー陣営は減税と規制緩和、成長重視の経済政策を掲げました。

接戦州(フロリダ、オハイオ、バージニア、コロラド、ネバダ、ペンシルベニアなど)での有権者動向が勝敗を左右し、特にオハイオ州の勝利がオバマにとって決定的でした。選挙戦はテレビ広告やソーシャルメディア、地域ごとの有権者登録・投票促進活動が重要な役割を果たしました。

議会選挙の結果

大統領選と同日に行われた議会選挙では、<strong>上院と下院で結果に差が出ました。

  • 上院:民主党は多数派を維持し、陣営として一定の議席を確保しました(選挙後も民主党が上院支配を続けました)。
  • 下院:共和党は多数派を維持し、下院での主導権を保ちました。

このため、大統領と上下院いずれかの多数派が異なる「ねじれ議会」の状況が続き、政策実行には党派間の交渉が不可欠となりました。

影響と評価

オバマの再選は、オバマケアの継続や金融規制、環境政策などの維持・推進につながりました。一方で、議会の構成は依然として分断的であったため、抜本的な改革や大規模な法案成立には困難が伴いました。国内外の反応は概ね冷静で、経済指標の改善傾向や外交課題への対応が引き続き注目されました。

オバマの2期目は2013年1月20日に開始され、引き続き任務にあたることになりました。2012年選挙は、現代の選挙運動の特徴である資金調達、メディア戦略、草の根組織の動員が勝敗に大きな影響を与えた例として評価されています。