フューチュラマは、マット・グルーニングが制作し、グルーニングとデヴィッド・X・コーエンがFox Broadcasting Companyのために開発したアメリカのSFシットコムアニメーションである。舞台は31世紀のニューヨーク。番組は1999年3月28日にFox Networkで初めて放映され、2003年8月10日まで放映された。
2008年、Comedy Centralがエピソードの放映を開始した。その後、コメディー・セントラルは第7シーズンを最終シーズンとすると発表した。シリーズフィナーレは2013年9月4日に放送されたが、グローニングは他のネットワークに取り上げてもらえるよう努力すると述べている。また、4本のDVDムービーが制作された。
物語は20世紀末に生きる宅配係の青年フィリップ・J・フライ(通称フライ)が誤って冷凍保存され、1000年後の31世紀に目覚めるところから始まる。未来のニューヨーク(通称「ニュー・ニューヨーク」)でフライは、天才で少し奇矯な発明家教授が経営する配送会社「プラネット・エクスプレス」に雇われ、個性的な仲間たちと共に宇宙・時間・異星人を相手にした数々の騒動に巻き込まれていく。作品はSF的な設定と風刺的なユーモア、ポップカルチャーや科学ネタを織り交ぜたストーリーテリングで知られている。
主な登場人物(代表例):
- フィリップ・J・フライ — 主人公の若者。21世紀から来た宅配員。
- レイラ — 一つ目の宇宙船操縦士で、冷静かつ強い女性。
- ベンダー — 酒とギャンブル好きのロボット。破天荒で皮肉屋。
- ハバート・J・ファーンワース教授 — プラネット・エクスプレスの創業者にして発明家。
- ハーマス、エイミー、ドクター・ゾイドバーグ、ニブラーなど — 個性豊かな脇役たち。
アニメーションは主に2D作画を軸としつつ、宇宙船や大規模なシーンなどでCGIを組み合わせた演出が用いられている。制作には様々なアニメーションスタジオやスタッフが関わり、音楽はクリストファー・ティング(Christopher Tyng)によるテーマ曲などで親しまれている。
2007年から2009年にかけて、テレビシリーズの終了後に制作された4本の劇場風の長編作品(直接DVD発売)「Bender's Big Score」「The Beast with a Billion Backs」「Bender's Game」「Into the Wild Green Yonder」がリリースされ、後にこれらを再編集したエピソード群がテレビシリーズ第5シーズンとして放送された。2000年代以降、放送終了→DVDムービー→ケーブル局での復活という経緯を経て、根強いファン層を獲得した。
受賞歴としては、エミー賞を含む複数の賞を受賞・ノミネートしており、批評家や学者からはSF的設定とユーモア、緻密な科学ネタや言葉遊びに対する高い評価を受けている。作品は単なるコメディにとどまらず、時間旅行や倫理、社会問題を扱ったエピソードで深いテーマ性を示すことも多い。
放送・配信の歴史は長く、Foxでの初期放送(1999–2003)、その後のDVD映画、Comedy Centralでの復活(2008–2013)を経て、近年ではストリーミングサービスによる新シーズンや新作の配信が行われるなど、断続的に新作や再放送が続けられている。日本でもテレビ放映やDVD・配信を通じて紹介され、海外SFコメディの代表作として広く知られている。
影響と遺産:フューチュラマは独特の風刺と高密度のジョーク、SFへの敬意を背景にカルト的支持を集め、様々なメディアで参照される存在となった。エピソードには科学者やファンが楽しめる細かな仕掛けやイースターエッグが散りばめられており、何度も見返して新たな発見がある作品として評価されている。