モンキーズは、アメリカのポップ・ロックバンドです。このバンドは、1966年から1968年までNBCで放映された同名のコメディーテレビシリーズのために作られました。メンバーはデイビー・ジョーンズ、マイケル・ネスミス、ピーター・トーク、ミッキー・ドレンツの4人。ラスト・トレイン・トゥ・クラークスヴィル」、「アイム・ア・ビリーバー」、「デイドリーム・ビリーバー」などがヒットした。トミー・ボイスとボビー・ハートは、モンキーズで活躍したソングライター兼プロデューサーである。モンキーズのもう一人の作曲家・プロデューサーはチップ・ダグラスである。モンキーズが録音した曲の多くは、ニューヨークのBrill Buildingのライターからのものだった。
結成とテレビ番組の背景
モンキーズは1960年代中盤、テレビ用の青春コメディー番組のためにキャスト兼バンドとして編成されました。番組は軽快でドタバタしたギャグ、ミュージカルシーン、そして若者文化を反映したストーリーで人気を博し、メンバー4人は俳優としてだけでなくミュージシャンとしても広く知られるようになりました。テレビシリーズの成功がそのままレコードの売上にも結びつき、短期間で大きな人気を獲得しました。
音楽制作と論争
初期のレコーディングでは、多くの楽曲にスタジオの第一線で活動するセッション・ミュージシャン(いわゆるThe Wrecking Crewなど)が演奏に参加していました。当初は音楽監督ドン・カシュナーらが楽曲の制作を管理し、トミー・ボイスとボビー・ハートなどのソングライター/プロデューサーがヒットを生み出しました。このため「いわゆる“製作されたバンド”」という批判も生じましたが、メンバー自身も演奏や作曲に積極的に関わり、やがて制作面での自主権を勝ち取るようになります。
自主制作への移行と代表アルバム
1967年、マイケル・ネスミスの働きかけでチップ・ダグラスをプロデューサーに迎えたアルバム「Headquarters」は、メンバーが主体となって演奏した最初期の作品として知られています。これによりバンドはスタジオでの実演力を示し、批評家からの評価も向上しました。主要アルバムには次のようなものがあります:
- The Monkees(1966)
- More of the Monkees(1967)
- Headquarters(1967)
- Pisces, Aquarius, Capricorn & Jones Ltd.(1967)
- The Birds, The Bees & The Monkees(1968)
代表曲と作曲家
モンキーズは多くのヒット曲を生み出しました。代表的なシングルには次のような曲があります:
- 「ラスト・トレイン・トゥ・クラークスヴィル」("Last Train to Clarksville")— トミー・ボイスとボビー・ハートによる楽曲で、バンドの出世作となりました。
- 「アイム・ア・ビリーバー」("I'm a Believer")— ニール・ダイアモンド作。シングルは全米で大ヒットしました。
- 「デイドリーム・ビリーバー」("Daydream Believer")— ジョン・スチュワート作で、後期の代表曲として長く愛されています。
- 「プレジャント・バレー・サンデー」("Pleasant Valley Sunday")— ジェリー・ゴフィン/キャロル・キング作。
- 「A Little Bit Me, A Little Bit You」 — これもニール・ダイアモンド作のヒット曲です。
映画「Head」とその後
1968年には映画「Head」が公開され(監督:ボブ・ラフェルソン、脚本にジャック・ニコルソンら)、実験的でシュールな作品としてカルト的な評価を受けましたが、当時は興行的には成功を収めませんでした。以後もメンバーはソロ活動や音楽制作を続け、時折再結成ツアーやアルバムを行っています。
再結成と現在の状況、遺産
モンキーズはその後何度も部分的な再結成やツアーを行い、1980年代以降も根強い人気を維持しました。メンバーの訃報としては、デイビー・ジョーンズが2012年に、ピーター・トークが2019年に、マイケル・ネスミスが2021年にそれぞれ亡くなっています。ミッキー・ドレンツはソロやライブ活動を続け、モンキーズの楽曲は現在もリバイバルや映画・CMなどで使用され続けています。
評価と影響:テレビとレコードを結びつけたメディア戦略、ポップでキャッチーな楽曲群、そして後のガレージ/パワー・ポップ系バンドへの影響など、モンキーズの功績は音楽史上で重要な位置を占めています。初期の「製作されたイメージ」から自らの表現を獲得していった過程も、バンド史の興味深い側面です。