座標18°2′0″n 71°45′0″w / 18.0333°n 71.75000°w / 18.0333; -71.75000
ペデルナレス(Pedernales)は、ドミニカ共和国の州のひとつで、同国の南西部、ハイチとの国境に位置しています。州都は同名のペデルナレスである。
1957年12月16日に設立されました。州に昇格する前は、バラホナ州の自治体でしたが、現在は州に昇格しています。
地理
ペデルナレス州はドミニカ共和国の南西端に位置し、西はハイチと国境を接し、南はカリブ海に面しています。内陸側にはシエラ・デ・バホルコ(Sierra de Bahoruco)と呼ばれる山地があり、海岸部は乾燥した平野や美しい入り江が広がっています。著名な自然地としては、透明度の高い海と白砂のビーチで知られるバヒア・デ・ラス・アギラス(Bahía de las Águilas)があり、これは保護区域の一部として観光客に人気があります。
気候・自然環境
海岸近くでは比較的乾燥した熱帯気候が支配的で、年間降水量が少なく半乾燥地帯となる場所もあります。一方、シエラ・デ・バホルコの高地では降雨量が増え、多様な植生が見られます。州内の一部はJaragua-Bahoruco-Enriquillo生物圏保護区や国立公園に含まれており、固有種や渡り鳥の重要な生息地となっています。
歴史
この地域は先コロンブス期から先住民(タイノなど)が暮らしていたとされ、ヨーロッパの到来後も人口は薄く、長く辺境地域として扱われてきました。20世紀中葉までは周辺の大きな県に属していましたが、1957年に行政区画の見直しで独立した州に昇格しました。ハイチとの国境地帯として、歴史的に人的・物的交流が活発である一方、国境管理や資源利用をめぐる課題もあります。
経済・産業
- 漁業と小規模農業:沿岸では漁業、内陸ではラム(家畜)や乾燥に強い作物の栽培が行われています。
- 観光:特にエコツーリズムが注目されており、バヒア・デ・ラス・アギラスなどの自然美が観光資源です。ただしインフラ整備は限られており、持続可能な観光の推進が課題です。
- 国境交易:ハイチとの国境を介した人の往来や非公式な交易が経済活動の一部を占めています。
人口・社会
州全体は国の他地域に比べて人口密度が低く、居住地は沿岸の町や内陸の小さな集落に分かれています。生活基盤や公共サービスの整備が課題であり、医療や教育、交通ネットワークの強化が求められています。
交通・国境
州都ペデルナレスを中心に道路が整備されていますが、遠隔地では未舗装路も残っており移動に時間を要することがあります。ハイチ側の主要な対岸都市としてはアンス=ア=ピトル(Anse-à-Pitres)などがあり、公式・非公式を問わず人や物資の往来が行われています。越境に関わる管理や安全の確保が継続的な課題です。
保全と課題
自然保護地域の存在は州の大きな強みですが、乱開発、過放牧、森林伐採、淡水資源の制約などが生態系への圧力となっています。また、経済的脆弱性やインフラ不足、国境地域特有の社会問題もあり、持続可能な地域発展のための包括的な対策が必要です。
見どころ
- バヒア・デ・ラス・アギラス:透明な海と手つかずのビーチで知られる景勝地。
- シエラ・デ・バホルコ:ハイキングや自然観察に適した高地。
- 国境地域の文化交流:ドミニカ側とハイチ側が接する独特の文化的・経済的な交流。
以上がペデルナレス州の概要です。観光や自然保護、国境管理など幅広い観点から注目される地域であり、保全と開発の両立が今後の課題となっています。

