神風(かみかぜ)は、日本の語句で、文字通り「神の風」を意味します。語源は13世紀の元寇にさかのぼり、当時の台風がモンゴル船を破壊し、外からの侵略を阻んで国を救った出来事に由来します。この出来事が「神の加護(=神風)」として語り継がれたのが語源です。

「神風」と第二次世界大戦の「特攻隊」

一方、大日本帝国が行った自爆的攻撃について、英語圏などではしばしば「kamikaze(神風)」という語が使われます。実際には、これらのパイロットの正式名称は「特別攻撃隊」であり、文字通り「特別攻撃隊」を意味します。略して略して「特攻隊」と呼ぶのが一般的で、単に特攻隊や特攻と言うこともあります。特攻の隊員は「特攻員」と呼ばれました。

この「特攻隊」は、第二次世界大戦の終盤に、連合国の艦船を標的にして実施され、多くのパイロットが敵艦へ体当たりする戦法をとりました(例:連合国の船を攻撃)。

「神風」と呼ばれるようになった経緯と誤解

英語圏で「kamikaze」が広まったのは、当時の報道や翻訳、そして日本側の宣伝・報告で「神風」という語が繰り返し紹介されたことがきっかけです。アメリカのメディアや翻訳で「kamikaze」というローマ字表記が用いられたため、国外ではこの語が自殺攻撃一般を指す語として定着しました。これは日本語発音をそのまま取り入れた呼び方であり、必ずしも日本側の正式名称そのものを正確に伝えたものではありません。

海軍の一部では「神風特攻隊」といった名称を用いた例もあり、個別の部隊名や宣伝で「神風」が用いられたことが混同を招いた要因の一つです。しかし、重要なのは

  • 歴史的語源としての「神風」は13世紀の台風に由来する言葉であること、
  • 戦時中の自爆攻撃の正式名称は「特別攻撃隊(特攻隊)」であること
  • 英語圏で「kamikaze」が一般名詞化したために、誤解や簡略化が生じたことです。

現在では、歴史的背景や被害の大きさを踏まえ、用語の使い分けや表現には配慮が必要です。戦史を正しく理解するためには、語源(13世紀の「神風」)と近代の軍事用語(「特別攻撃隊/特攻隊」)を区別して説明することが大切です。