カンフーパンダ2は、2011年に公開されたアメリカのコンピュータアニメーションによるアクション・コメディ映画で、シリーズ第2作目です。元作のカンフーパンダの続編として制作され、主人公Po役にジャック・ブラックが続投しました。物語は、Poが「ドラゴン・ウォリアー」として仲間のカンフーマスターたち(Tigress、Viper、Monkey、Mantis、Crane=フューリアス・ファイブ)と共に、武術を根絶しようとする邪悪な白い孔雀シェン卿(Lord Shen)に立ち向かう姿を描きます。監督は『カンフーパンダ1』で絵コンテを担当したJennifer Yuh Nelsonで、興行的・批評的に高い評価を受け、当時としては女性監督作品として史上最高の興行成績を挙げました。
あらすじ
平和が続くと思われた時期、かつて凶悪な計画を企てた白い孔雀シェン卿が再び現れ、ゴーメンシティを拠点に砲撃兵器を用いて中華全土の支配を狙います。シェンは「カンフーを滅ぼすことで自分の野望を達成する」ことを目論んでおり、ドラゴン・ウォリアーであるPoとフューリアス・ファイブはこれを阻止するために立ち上がります。 Poは戦いの中で自分の出生や過去に関する秘密に直面し、師匠や仲間、養父であるMr. Ping(ポーの代父)との関係も見つめ直します。最終的にPoは「内なる平静 (inner peace)」を身につけ、それによってシェンの脅威に立ち向かっていきます。
キャスト(英語版・主要)
- Jack Black — Po(ポー)
- Angelina Jolie — Tigress(タイガーリス)
- Dustin Hoffman — Master Shifu(シーフー)
- Gary Oldman — Lord Shen(シェン卿)
- Jackie Chan — Monkey(モンキー)
- Seth Rogen — Mantis(マンティス)
- Lucy Liu — Viper(バイパー)
- David Cross — Crane(クレイン)
- James Hong — Mr. Ping(ミスター・ピン)
(日本語吹替版のキャストは配給や版によって異なるため、ここでは英語版の主要キャストを中心に挙げています。)
スタッフ
- 監督:Jennifer Yuh Nelson
- 制作:ドリームワークス・アニメーション(DreamWorks Animation)
- 音楽:Hans Zimmer、John Powell(共同)
- 配給:パラマウント・ピクチャーズ(国・地域により異なる)
- 上映時間:約90〜91分
特徴・制作の背景
本作は中国文化や水墨画を想起させる美術表現、流麗なカンフー・アクション演出、そして感情に寄り添うドラマ性が高く評価されました。特にシェン卿という複雑で悲劇的な悪役の掘り下げや、Poの「自分探し」と家族のテーマが物語の核になっています。Jennifer Yuh Nelsonは、ドリームワークスの作品で初めて単独監督を務めた女性の一人として注目され、本作の成功は女性監督の可能性を示すものとなりました。
評価・受賞・興行成績
批評家からはアニメーションの美術、アクションの演出、感情的な深みについて高評価を受けました(批評サイトでの肯定的評価は概ね高めの数値を示します)。全世界興行収入は約6.6億ドル(約66.5億円ではなく米ドル表記で約6.6億ドル)を超え、シリーズの成功を確かなものにしました。2012年の第84回アカデミー賞では長編アニメ賞にノミネートされましたが、受賞はなりませんでした。
テーマと見どころ
見る上での主な見どころは以下の点です:
- 感情の深さ:ギャグの裏にある家族やアイデンティティの探求が物語を支える。
- ヴィジュアルとアクション:中国的モチーフを生かした背景美術やカンフーの動きの再現が秀逸。
- 音楽:Hans ZimmerとJohn Powellによるドラマチックなスコアが緊張感と感動を高める。
- 敵役の存在感:シェン卿は単なる悪役にとどまらない、哀しみと執着を抱えた人物として描かれる。
その後の展開
本作の成功を受けて、シリーズはさらに続編を重ね、後に『カンフーパンダ3』(2016年公開)などが制作されています。シリーズ全体を通して、アクションとコメディ、家族や自己成長の物語がバランスよく描かれている点が支持されています。