陰茎は体外に突出する男性の生殖器の一部で、主に排尿と有性生殖に関わります。ペニスの主な性機能は、女性の膣に挿入され、妊娠の原因となりうる精液を送り出すことです。この行為は性交と呼ばれます。
ペニスを表す俗語は多数あり、英語ではdick、cock、schlongなどが使われます。こうした言葉は口語的・下品と受け取られることがあるため、公的・医療的場面では男性器や陰茎といった用語が適切です。
構造(外部と内部)
- 外部構造:根部(陰茎基部)、体部(軸)、先端の亀頭(きとう)に分かれます。亀頭は敏感な部分で、包皮に覆われていることがあります(包茎の有無は個人差があります)。
- 内部構造:陰茎内部には左右の海綿体(corpora cavernosa)と尿道海綿体(corpus spongiosum)があり、尿道は尿や精液の通り道となります。海綿体は血液をためることで硬くなり、勃起が生じます。
- 神経と血管:性感覚を伝える末梢神経と、血流を制御する血管が豊富に分布します。ホルモン(主にテストステロン)も発達と性欲に影響します。
機能:排尿と生殖
- 排尿:膀胱から尿道を通して尿を体外に排出します。陰茎は尿道の通路としての役割を果たします。
- 生殖:性的興奮によって勃起し、性交時に精液を膣内へ射出して受精を助けます。射精は精巣や前立腺、精嚢からの分泌物を含む複雑な過程です。
勃起と射精の仕組み
勃起は性的刺激(物理的または心理的)により陰茎の海綿体へ血が流入し、静脈の還流が抑えられることで生じます。神経伝達物質と血管拡張が関与し、在り方は自律神経系に依存します。射精は勃起に続いて起こることが多く、収縮運動で精液が尿道を通って排出されます。
発達・個人差
陰茎の大きさや形、皮のかぶり方(包茎や環状包皮切除の有無)には個人差が大きく、年齢や遺伝、ホルモンの影響を受けます。多くの場合、勃起時の長さや形は個人差の範囲で正常とされます。
衛生と健康上の注意点
- 包皮がある場合は亀頭下に汚れ(カス)が溜まりやすいため、やさしく洗浄することが重要です。ただし無理に皮を引っ張るのは避けてください。
- 痛み、腫れ、異常な分泌物、しこり、持続的な勃起(持続勃起症:4時間以上続く場合は緊急)や排尿困難があるときは医療機関を受診してください。
- 性交渉では性感染症(STI)のリスクがあるため、予防(コンドームなど)と定期検査が推奨されます。
- 気になる外見上の問題(大きさ、曲がり=ペイロン病疑いなど)や機能障害(勃起不全、射精障害)があれば専門医に相談しましょう。
まとめと受診の目安
陰茎は排尿と生殖に重要な器官であり、構造や機能には個人差があります。日常の衛生管理を心がけ、痛みや出血、持続する異常、性交や排尿に支障がある場合は早めに泌尿器科や泌尿生殖器を扱う医療機関を受診してください。性や生殖に関する不安がある場合は、信頼できる医療機関や保健相談窓口で相談することをおすすめします。





