名誉勲章(Order of the Companions of Honour)は、英連邦の市民に与えられるイギリスの賞です。1917年にジョージ5世によって、芸術、文学、音楽、科学、政治、産業、宗教などの分野で優れた業績をあげた者に与えられる賞として創設されました。
勲章は65名の名誉あるコンパニオンに限定されています。当初のメンバーは、英国から45名、オーストラリアから7名、ニュージーランドから2名、その他の英連邦諸国から11名です。国外の外国人は、「名誉会員」として追加することができます。この勲章の会員には称号や優先権はありませんが、受章者は自分の名前の後に「CH」という後付けの文字を付けることができます。
騎士団の記章は、オークの木が描かれた楕円形のメダイヨン、片方の枝から垂れ下がった王家の紋章が描かれた盾、そして左には鎧を着た騎士が描かれています。バッジの透明なブルーの縁取りには、「IN ACTION FAITHFUL AND IN HONOUR CLEAR」の標語が記されています。男性は首にリボン(赤地に金色のボーダーの糸)、女性は左肩に弓をつけてバッジを着用します。
概要と目的
名誉勲章は単一等級(Companion)の勲章で、長年にわたり卓越した貢献を行った個人を顕彰するためのものです。対象となる分野は広く、芸術・文学・音楽・科学・政治・産業・宗教など社会に対して顕著な影響を与えた業績が評価されます。勲章は国家的・国際的に影響力のある貢献を行った人物に贈られることが多く、学術研究者や文化人、公共サービスに携わる人物などが含まれます。
会員・選考と授与手続き
- 定員は原則として65名(通常の会員)に限定されていますが、名誉会員(外国人など)はこれに加えて別枠で認められることがあります。
- 受章は終身であり、死亡すると会員の資格は消滅します。防犯や不祥事などの理由で除名される場合もあります。
- 任命は君主(ソヴリン)によって行われ、通常は英国内では首相の助言に基づき行われます。英連邦各国については、それぞれの首相の助言を受けて推薦される場合があります。
- 受章者には爵位や敬称は与えられませんが、名誉の後付文字として「CH」を名乗ることができます。
記章と着用法
記章は芸術的な細工が施された楕円形のメダイヨンで、中央にオークの木、その枝に王家の小盾(王冠付の紋章)がぶら下がる図柄が描かれています。左側には甲冑をまとった騎士像が配置され、縁には透明感のあるブルーのエナメルが施されています。縁の標語はIN ACTION FAITHFUL AND IN HONOUR CLEARです。男性は首に掛け、女性は左肩にリボンを結んで着用するのが伝統的な着用法です。
歴史と変遷
この勲章は1917年に制定され、当時は第一次世界大戦の最中であり、国に対する特別な奉仕や貢献を称える新しい栄誉として設けられました。設立当初は英連邦全域からメンバーが選ばれ、帝国としての広がりを反映していました。第二次大戦以降およびその後の英連邦の変化に伴い、受章の対象や構成も変化し、各国の独立や独自の栄典制度の発展により、名誉勲章の授与はそれぞれの国の慣行に合わせて行われるようになりました。
受章の意義
名誉勲章は、国家や社会に対する卓越した貢献を長期にわたり続けたことを讃える意義深い栄誉です。爵位や勲等とは異なる「特別な栄誉」の位置づけであり、受章者は分野横断的にその功績を認められます。文化・学術・公共サービスなど、多様な分野でのリーダーや先駆者がこの勲章を受けてきました。
(補足)名誉勲章の授与は現在も続いており、新たな受章者は時折発表されます。具体的な受章者リストや近年の授与例については、公式の発表資料や王室のアナウンスを参照してください。

